今日の天気は、いまいちだが、予報ほど酷くはなかった。
また、鹿児島で地震。
全国各地で、連続している。
予定していた展覧会のダブルヘッダー。
まずは、時間指定の必要だったマティス展へ。
ポーラで、数年前見たが、今回のような大規模な展覧会は、20年振りという。
ポンピドーとタイアップして、まさに見応えのある展覧会だった。
マティスの芸術への取り組みの変遷が、見事にカバ^ーされている。
フォービズムから始まって、モダンアート、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、教会の総合プロデュースなど、幅広い分野のアートに取り組んだ。
どれもが、見応えがあり、モダン・アートの歴史を一人で、切り開いているようだ。
3層の展示になっているが、何故か1層のみ写真撮影可。
時代は、中期のものに偏ってしまうが、一番馴染みのある時期のものかもしれない。
赤の大きな室内。
この辺から、切り紙絵。
ヴェルブの表紙のデザイン。
表裏が見れる展示。
その先のジャズのにつながるデザインだ。
グッズ売り場も大充実で、欲しいものがたくさんあったが、結局カードだけにした。
ジャズの分厚い復刻本なども魅力だったが。
マティスファンのみならず、モダンアートに興味のある方にお勧めできるすばらしい展覧会。
午後は、国立西洋美術館の憧憬の地ブルターニュ展。
その前に、西洋美術館のすいれんで腹ごしらえ。
サービスが早いのがいいが、麺ゆですぎ?
味はいい。
交通の発展により人気地になったブルターニュをテーマにしたユニークな展覧会。
もちろん絵が中心だが、本や、手紙や、写真や様々な物が展示されている。
こちらは、ピックアップされた数点のみ写真撮影可。
その基準は、わからない。
印象派以降、ブルターニュの人気が出て来たようで、様々な作家が、何度も訪れ、その風景、風俗などを絵にしてきた。
フランスの中でも、イギリスに面していて、ユニークな文化がはぐくまれたようだ。
これは、モネのポール=ドモワの洞窟。
隠岐の岸壁を思い出す。
北側に面した地域で、気候や環境も似ているのだろう。
ゴーギャンの絵も多い。
このようなゴーギャンらしい絵も多いが、もっと普通?の絵も多い。
ブルターニュの少女たちの素朴な姿を描いている。
こちらは、やはりゴーギャンの農婦たちの絵。
オルセーから来日してくれた。
モーリス・ドニの若い母。
幸せいっぱいの家族を描く。
モーリス・ドニの花飾りの船。
日本の画商が出入りしていて、提灯や、日の丸や、黄色い傘など、日本に対するサービスではないかとの考察も。
浮世絵の影響を大きく受けた版画も展示されていた。
リュシアン・シモンの庭の集い。
当時の風俗が垣間見えて興味深い。
シャルル・コッテの悲嘆、海の犠牲者。
気候の厳しい地域で、海難事故も多かったという。
最終展示は、日本画家の絵。
この時代に多くの画家たちが、ブルターニュに滞在していたことに驚かされる。
これは、久米桂一郎の林檎拾い。
大作だ。黒田清輝や。藤田嗣治の印象的な絵も。
日本とのやりとりの絵葉書群も、当時の様子を知ることができ、興味深い。
ひじょうに勉強になる展示で面白かった。
ということで、今旬の展覧会を満喫できた。