
バンコックの話がまだだった。
今回着いたのは、スワンナプーム空港。前回バンコックに来たのは、2006年8月だから、この空港が開港する寸前だったわけだ。
流石に立派である。空港のイミグレの前では、このGATEKEEPERが迎えてくれた。

空港とダウンタウンを結ぶ鉄道も開業寸前のようで、何台も試運転中の車両を見かけた。

バンコックには何回か来たが(my homepage を見てね)、国立博物館には行ったことがなかったので、まず最初に行ってみた。
正直、入口に最も近い建物の展示は、ちょっと違うなと思った。特に、冷房が効いている中央の立派な部屋とそれつながる奥の展示は、近代のものが中心だ。
見どころは、その建物の奥の、両脇にあるあまり冷房の効いていない中途半端に古い建物の展示だろう。
仏像の歴史(南伝仏教)を、仏像のなかった時代のものから、順に見ることができる。地域もインドからインドネシアまでと広大だ。
これらの仏像を見ると、私の美的感覚では、クメール時代のものがやはり一番と感じられる。もちろん人それぞれだろうが。
そして、このクメール様式の仏像が、今のタイでもたくさん発掘されていたことがわかる。これが、タイと今のカンボジアの、ぎくしゃくした関係に影響を与えている。
特に国境地帯の遺跡では、勢力争いもまだ起きている。
そんなことは、さておき、ここでじっくりと仏像の歴史に思いを馳せよう。
クメール以前のタイの仏像の展示もあるが、正直よくわからない。逆に、スコータイのものは、やや華美な感もあるが、それはそれで美しい。