今日は、春ど真ん中のすばらしい天気だった。いろいろあって、エンジョイはできなかったのだが、こういう天気だと、心も明るくなる。
飛鳥の謎の石の中でも、人気NO1かも知れないのが、この亀石だ。石舞台古墳の前の土産物屋では、亀石にちなんだグッズが並んでいたし、道で、”亀石はどこ?”などと聞かれたりもした。何気ない小道の脇にちょこっといる。
看板の説明には、
”亀石と呼ばれる石造物は、いつ何の目的で作られたのか明らかでないが、河原寺の四至(所領の四方の境界)を示す標石ではないかという説がある、
伝説
むかし、大和が湖であったころ、湖の対岸の当麻と、ここ川原の間にけんかが起こった。長いけんかのすえ、湖の水を当麻にとられてしまった。湖に住んでいたたくさんの亀は死んでしまった。何年か後に亀をあわれに思った村人達は、亀の形を石に刻んで供養したそうである。
今、亀は南西を向いているが、もし西を向き当麻をにらみつけたとき、大和盆地は、泥沼になるという。”
とある。
南西を向いている亀が、西を向くことなどありえないのだが。
松本清張の”火の路”には、朝鮮の陵墓碑前の亀の形をした台石に似ているという説を紹介しつつ、斉明天皇の作ろうとした天宮(あまつみや)に供されるはずの施設物ではなかったかという独自の説も披露している。
新証拠が見つからない限り、何を、どう想像しようが、その人の勝手である。
ちょっと遠くから見ると、民家に、ぽつっと大きな庭石があるようにも見える。