かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

古代史はどうして謎めくのか

2013年05月09日 | Books
いろいろたまったものを、をちょっと。



本書は、2年ほど前に出た本。
関さんの本は、何冊か読んだが、本書は、古代史のミステリーを、①迷宮入り事件②女帝③古代史の人物群の、3コーナーに渡って、わかりやすく語ってくれる。

それにしても、日本の古代史は、謎だらけであることに、改めて、驚かされる。

そのもっとも有名なものが邪馬台国だが、本書は、その中で、卑弥呼と台与について、驚くべき推論を唱える。ネタバレになってしまうので、詳しくは述べないが、ここまで言ってしまうと、ちょっと筆走り過ぎ。
まぁ、証拠はないのだから、言いたい放題でもあるのだが。

第三章の謎の人物像群も、面白い。この時期の、人物像については、古事記、日本書記の記載が、一番の資料になるのだが、それらを、誰が、どういう目的で書いたかによって、文の意味するところと、その裏に隠された史実が、まったく異なってくる。
本書は、その面白さを、伝えてくれる。

卑弥呼のところと同じで、ちょっと筆が走り過ぎ?と感じてしまうところもあるのだが、ここでも、言いたい放題。どう感じるかも、読者の自由。

藤原不比等が、古代史を通すと、キーマンかな。この怪人によって、古代史の最初の記録がコントロールされたと思われるからだ。その孫が、さらなる怪人、藤原仲麻呂になる。天皇位を奪おうとした。

2004年に、古代史謎解き事典を新編集したものと、最後に書いてあった。
なるほど。だから、こういう変わって構成の本なんだ。
コメント
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