かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

西都原古代文化を探る

2013年05月22日 | Books


本書は、今回訪れた西都原古墳群を訪れた時、ショップで、一番この驚くべき古墳群の解説として面白そうな本ということで、ゲットした。

著者の日高さんは、相当お年だが、ずっとこの日向文明の研究を続けられたきた。
今回、古墳群を訪れて、そこにあった考古学博物館を訪問し、日高さんの夢は、現時点でかなえられているように思う。
もちろん、これから発掘が許されれば、もっともっと大きな発見があるかもしれないが、今までの、発掘成果は、かなり整理されてきているように思う。

古墳群を見た時にも感じ、本書を読んでさらにその感を強くしたのが、日向王権と、仁徳天皇頃の大和政権の結びつきの強さだ。
あの多くの前方後円墳を見れば、誰もがそれを感じるだろう。
発掘された鉄器の多さと、韓国の影響の強さにも、驚かされた。

一方、時代は、3世紀中心で、邪馬台国の時期より、やや遅いことも理解される。

日向が神の国と呼ばれるに至った背景が、本書を読むとわかるような気がする。
大和政権を巡る、出雲、日向、興味は尽きない。
コメント
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