本書は、本屋で見つけた。
3.11以来、本当に、この手の本が増えている。
本書は、仏教に興味は沸いてきたけど、全然わかんなーぁい(ローラ風)という向きにはぴったりの書。
ビジュアルに、ブッダの人生から、仏教の伝播。そして、日本での発展と、オーソドックスに仏教の基礎を知りたい向けに、ぴったりの内容になっている。
このところの仏教ブームで、そのレベルは卒業した人も増えているかもしれない。
本書の特徴は、写真の美しさだろう。イメージを具体的につかんでもらいため、結構新しい写真を多用しており、理解の手助けになっている。
ブッダの一生を表すのに、日本の釈迦発想図(重文)を軸に説明しているが、できれば、インドのレリーフを使ってもらいたかったところ。
日本の八相図は、インドに行ったことがない人が、描いているから、現実からの乖離が激しい。
著者連を見たら、結構若手(といっても50歳前後だが)で、嬉しい。
もう一つ、最後に、ブッダ関連、世界遺産が紹介されているが、中国の龍門石窟を除いて、探訪したところばかり。確かに、ずいぶん、これまで探訪してきた。
仏教遺跡の場合、まさに、見ると聞くとでは大違いという遺跡が多いかも。