/今日は、薄曇りの絶好のゴルフ日和。ドライバー好調なるも、寄せとパットでミスが多く、結局平凡な結果に終わる。
こういう日にこれでは.....
NHKのブッダシリーズ第二巻。
南伝仏教の話。
本書も、ドキュメンタリーならではの、臨場感あふれた一冊になっている。
ミャンマー、タイの話なので、実感もわく。
本書で、たぶん驚かれるのは、これらの国々における、仏教の生活への溶け込み方の違いだろう。大乗と、小乗の違いが典型的に表れるところだ。
そして、もう一点は、仏教が伝来する前からの精霊信仰との折り合いの付け方だろう。
タイ、ミャンマー、ラオスに行った時、仏教を信じつつも、精霊に対する恐れ、尊敬をかかさない人々の姿を見たが、本書にも、きちんと取り上げられている。
特に、ミャンマーのナッ信仰は、懐かしい。もっと、いろいろ聞いておけばよかった。ポッパ山のウエィザー(超能力者)の話も載っていた。この当時は、ご存命だったようだ。私が、訪れた時は、亡くなられていた。
東南アジアというと、南伝仏教とひとくくりでとらえがちだが、本書の末尾についている地図を見ると、そこでくくれるのは、カンボジア、ラオスまで。
べトナムは、中国の影響を強く受けており、道教、小乗仏教、儒教が混交した国と区別されている。
マレーシアより南は、イスラム教。インドネシアのバリだけは、ヒンドゥ教が残っているが。こんな離れたところに、ポツンと、インドの宗教が残されたのも、考えてみれば不思議な話だ。ガラパゴス化したヒンドゥ教というところか。
そして、フィリピンは、列強支配時代の影響で、キリスト教。
宗教でも一括りにできないアジアの多様性を表している。
東南アジアの宗教事情を、平易に説明してくれる良書。