この映画は、公開されていることは知っていたけど、見に行かず、BDが出るのを待っていた。
早速ゲットしたが、評判通りのすばらしい内容だった。
すばらしいと言っても、50以上のインタビューが、淡々と続くだけだから、ビートルズに興味のない人には意味のない内容。
逆に、ビートルズファンにとっては、驚きの連続の内容だ。
映画ではなくて、本にしてもいいぐらいだが、実際に話している方が、真実味が出て、製作者の意図は、成功している。
製作者は、私と同じ年代。ということは、ビートルズ第二世代だが、よくもまぁ、これだけのインタビューを敢行したものだ。8年間かかったという。
有名人から、ただのファンまで、登場する人々は、様々だが、驚くべき内容で、ビートルズの真の姿が、浮き彫りにされる。
JLが、レーガンをサポート?
JLの最後のサイン?
人類最古の化石の命名は?
一つ一つのインタビューに落ちがある。
付録のインタビューも捨てがたい。カットするには、忍びない内容のものが続く。
もう一つの付録であるノーマンスミスのインタビューも衝撃だ。ノーマンスミスは、本編にも出てくるが、ビートルズの初期の録音担当エンジニアだ。
Love Me DO から、Rubber Soulまで、担当したが、もしかすると、初期においては、ジョージマーチンよりも、重要な役割を果たしていたかもしれない。
Please Please Me の迫力ある音は、彼の掟破りの録音方法がもたらしたことが明かされる。
Please Please Me が、できた時、大ヒット間違いなしと確信し、いたずらで、デッカにアセテート版を送ったら、また不採用だったという。
曲が足りなくなり、彼の歌が採用されるところまで行ったが、結局、翌アルバムに持ち越されたが、Rubber Soul からは、グループの雰囲気が一変し、結局採用されずに終わったという。
ドラッグの影響だろう。
ビートルズファンは、必見の力作。