かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ザ・ビートルズ解散の真実

2015年04月24日 | The Beatles


ビートルズ本の出版が続くが、その中でも、本作は、力作。
ビートルズの4人の仲に、亀裂の兆候が出てから、今までの”いざこざ”を、細かに追って、リアルに再現させている。
新たな取材というよりは、いろんな人の手記や、記録を読み解いて、ビートルズの4人の関係を軸に、再構成したというところか。

それにしても、改めて、そのいざこざの巨大さと、その中でも、すばらしい楽曲をクリエイトしてきた4人に感嘆する。

ホワイトアルバム以降、4人の関係が悪化していたことは、よく知られているが、すばらしいアルバムを、その後も残した。
解散の原因はいろいろあるが、本書を読んでも、複合的なものであることがわかる。
音楽性の違いが大きくなったこともあるが、もっと興味のあることを個人個人が持ち始めたこと(特に、JLのYOに対する入れ込みようは有名)、ブライアンエプスタインのような、4人に同一の方向性を示す人がいなくなったことなどなど。

ただ、裁判で一番大きいのは、著作権、印税の取り分などの、4人で作った資産の果実を、どのように分けるかの問題だ。
当時は、著作権、印税などの無形固定資産に対する意識が低く、途中で、整理しようとしたら、膨大な作業と、論争が必要になった。

ビートルズ再結成の話も次から次へと現れては、消えた。ただ、本書を読んだ驚いたのは、JLとPMがCO-WORK寸前まで行ったことが二回あり、それをBLOCKしたのは、YOの不思議なオカルト的なパワーとする記述だ。
もしその時、YOがBLOCKしなければ、など考えてもしょうがないのだが。

PMの明日のコンサートも楽しみだ。
こんなゴタゴタなど、関係ない!
コメント
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