かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

古代歴史文化賞 シンポジウム

2017年02月11日 | Culture・Arts



この手のシンポジウムは、これまでもあったが、スケジュールが合わなかったり、抽選にはずれたりで、行けなかった。
今回初めてだったが、大盛況。満席だった。
ただ、かなり年齢層は高い。
もうちょっと若い人がいて欲しかったけど。

この古代歴史文科賞は、2013年から始まっているそうで、古代史にゆかりの深い島根、三重、和歌山、宮崎、奈良の5県が連携した企画という。
まさに、私が、訪れている地域ばかりだ。

最初のスピーカーは、今回大賞に輝いた国際交易の古代列島の著者である田中さんの話。
東アジアを中心とした国際交易の実態に迫った、面白い内容だった。
新羅が一時期東アジアの交易のセンターになっていたが、その体制が崩壊し、日本と中国のルートは、直接寧波に行くルートに変わったという。
遣唐使のルートの理由もわかったような気がした。

当時の交流は、当時の権力の支援も必要だったが、それ以外の要素も絡み、結果として、様々なルートの交流がなされるようになった。

2番目の千田さんの講演。
千田さんの本は、結構読んでいたが、講演は、初めて。
お題は、出雲という地名を巡ってということだったが、古代の日本における名前の由来をいろいろお話いただいて、結構斬新な内容だった。

出雲という名前も不思議な名前だが、千田さんの考えは、道教思想がオリジンということ。
古事記、日本書紀で、日本オリジンと見えるところもちょっと調べると、大陸の思想のコピーであることがわかるという。
明治維新の時、西洋化が急速に進んだのと同じように、紀元2~3世紀頃から、急速な東アジア化が進んだということなのかもしれない。

第三部は、協賛の5知事のプレゼンだったが、各知事の特徴が表れて面白かった。
ただ、各知事とも、地元の歴史に薀蓄が深いのは驚いたし、よかった。
地方興しには、まず、地方の歴史、強みを知ることから始めることが必要だろう。



ということで、充実の3時間強だった。
最後は、各県のゆるキャラがお見送り。
このようなイベントを通じて、日本全体で、盛り上がっていければいいと思う。


コメント
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