今日から、夏休み。
例年より、1週間遅れ。
今日は、ずっと飛行機なので、朝のうちにアップ。
関さんの新史論もいよいよ最終回。
平安時代まで話が進んだ。
平安時代というと、資料も多いし、何となく平安貴族のイメージから、落ち着いてきた時代のようなイメージだが、とんでもない。
とんでもないどころか、もっと陰湿にすらなっているような抗争が繰り広げられていた。
その中心にいたのは、もちろん藤原一族。
絶頂期には、日本の富のほとんどが藤原家に集中するような状態までいたった。
しかし、その権力を、藤原家で独占し続けようとしたため、急にその体制が崩れる。
摂関政治というと、あまりいいイメージがなかったが、要するに天皇を中心として、有能な官僚が実際の政治を行うという、理にかなった体制とも言えた。
ところが、その行き過ぎで、天皇家に実権を戻そうという動きが加速し、摂関政治に戻らないよう、上皇が実権を握るという体制に移行。そして、混乱に陥り、武家の台頭を許す。
本当に、世の中どう変わっていくかわからないものだ。
秦氏と天皇家の関係、最後に触れられる小倉百人一首の考察なども、興味深い。
ということで、従来の巻より、ちょっとオーソドックスな感じも受けるが、古代史ファンにとっては、楽しく読める一冊。
例年より、1週間遅れ。
今日は、ずっと飛行機なので、朝のうちにアップ。
関さんの新史論もいよいよ最終回。
平安時代まで話が進んだ。
平安時代というと、資料も多いし、何となく平安貴族のイメージから、落ち着いてきた時代のようなイメージだが、とんでもない。
とんでもないどころか、もっと陰湿にすらなっているような抗争が繰り広げられていた。
その中心にいたのは、もちろん藤原一族。
絶頂期には、日本の富のほとんどが藤原家に集中するような状態までいたった。
しかし、その権力を、藤原家で独占し続けようとしたため、急にその体制が崩れる。
摂関政治というと、あまりいいイメージがなかったが、要するに天皇を中心として、有能な官僚が実際の政治を行うという、理にかなった体制とも言えた。
ところが、その行き過ぎで、天皇家に実権を戻そうという動きが加速し、摂関政治に戻らないよう、上皇が実権を握るという体制に移行。そして、混乱に陥り、武家の台頭を許す。
本当に、世の中どう変わっていくかわからないものだ。
秦氏と天皇家の関係、最後に触れられる小倉百人一首の考察なども、興味深い。
ということで、従来の巻より、ちょっとオーソドックスな感じも受けるが、古代史ファンにとっては、楽しく読める一冊。