かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

釈迦

2017年08月02日 | Books


武者小路実篤氏が釈迦の本をお書きになっているとは、知らなかった。
岩波文庫が復刊し、早速ゲットして読んでみた。

昭和9年というから、80年以上前の本。
釈迦、耶蘇、孔子の3人を尊敬しており、論語、福音書をお書きになった上に、本書執筆に取り組まれたという。

優しいタッチで、お釈迦様に関する逸話が、丁寧に描かれていた。
お釈迦様の本は、かなり読んだが、ここまで詳しいのは、なかったように思う。
特に、説法をした時代の逸話の充実度は、一番だったように思う。
一方、事実とは思われない、神がかった逸話については、触れられていないものもあり、人間としてのお釈迦様にフォーカスした本であることがわかる。

それにしても、徹底した諸行無常。
お釈迦様の生涯をたどると、仏教の教えを自然と学ぶことになる。

仏教に興味のある方には、幅広くお勧めできる。
80年前の本にも関わらず、ひじょうに読みやすくもある。
コメント
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