かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

海の向こうから見た倭国

2017年08月18日 | Books


本書は、今の日韓の関係を考えるのに有効な本かもしれない。
それほど、日本と韓国の関係は、古来から複雑に絡み合っていた。

古墳の分析を通して、当時の倭人の朝鮮半島での分布、当時の韓国人の日本での分布を分析したもので、極めて興味深いものだった。
百済が新羅に破れて、百済人が、日本に流れてきたという漠然としたイメージがあったが、事態はもっと複雑かつ複合的だ。
その様子が古墳の作り、古墳からの発掘物から明らかにされていく。
韓国人の日本への流入経路も様々だし、当時の倭人が朝鮮半島に流れた痕跡も見られる。
ただし、倭人が朝鮮半島に流れた痕跡は、局地的である。

百済地方に前方後円墳が多数見つかっている話は知っていたが、実際に発掘された方の話は、初めてだった。
必ずしも全容が明らかになった訳ではないが、倭と百済のつながりの深さを証明するのには十分な結果が出ている。

日韓関係については、いつまでもギクシャクが続いているが、歴史認識ということであれば、古代まで遡った歴史認識を深めるため、共同での研究を進めてもらいたいと思う。
それにしても......
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする