かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

三種の神器

2017年08月17日 | Books


本書は、本屋で見つけた。
単行本が文庫化されたものらしいが、なかなか面白かった。

三種の神器という言葉は、いろいろな場面で使われるが、元祖はもちろん天皇家の象徴。
鏡、勾玉、刀であるが、確かに、どこにあるのか、どのようなものなのかを考える機会はなかった。
例えば、刀は、熱田神宮の宝物だが、皇居にある刀は? 
鏡は、伊勢神宮内宮にあるのではなかったけ?
壇ノ浦に消えた神器は何?

このような疑問に著者の戸矢さんは、丁寧に答えてくれる。
とは言っても、実際に見られた訳ではないから、いろんな資料を元に研究した結果を教えてくれるということだが。

面白かったのは、鏡、刀など中国、韓国から伝来したものが神器になっているが、必ずしや日本ならではの形になっているはずとのご意見。
また、勾玉は、縄文時代から伝わる日本古来の姿を引き継いでおり、皇居に現物があるのは、勾玉であり、刀、鏡は、レプリカであるはずというご意見だ。

確かにそうなのかもしれない。

ただ、本当の正解は、現物を見ないとわからないし、今の天皇家が続く限り、その時は永遠に来ないのだと思う。
それでいいのだと思う。
コメント
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