かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

仏像と日本人

2018年08月10日 | Books


最近、刺さる本?が多くて困る。
本書もその内の1冊。

仏像が、美の対象として捉えられるようになったのは、明治以降。
その前は、信仰の対象でしかなかった。
そして、お寺の奥の方にいらして、なかなか見ることができなかった。

それが、西洋の美に対する考え方が流入し、仏像もその対象になるどころか、西洋のそれを上回ることがわかってきた。

そして、そのリストアップが始まり、秘仏の発掘が始まり、写真の撮影が始まり、博物館での展示が始まり、仏像に対する接し方が、明治以降大きく変わって来た。
寺院側もとまどいながらもその流れに付いていく。
その活気となったイベント、本、写真などが、テーマ毎に語られているのだが、それが、まさに私のイメージと合致。

最初のフェノロサ、岡倉の活躍、和辻さんの本、白洲さんの本、土門さんの写真、入江さんの写真。
先人達の努力によって、我々も仏像の美を感じることができる。
最後はみうらじゅんさんの本まで。
まさにフェノロサからみうらさんまで、一気通貫で語ってくれる。

まだ実家に眠っている仏教関係美術本もあるので、本書片手に、仏像の美の発掘の歴史を体感したい。

コメント
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