かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

タケダアワーの時代

2018年08月12日 | TV Program

今日は、未明雷雨があったが、その後、また蒸し暑い1日に逆戻り。
実家の片付けで、1日潰れた。
ほとんどゴミ屋敷?



本書も目からウロコの本だった。
ウルトラQやウルトラマンが、タケダの宣伝であることは、もちろん幼少期から叩き込まれているのだが、そのビジネス面からの歴史については、知る由もなく。
帰って来たウルトラマンから、チャンネルもスポンサーも変わってだんだっけ?

本書は、その歴史、裏話を、存命の方からのインタビューから掘り起こしてくれている。
まずは、タケダと宣弘社との信頼関係が凄い。
調べたら、今宣弘社は、電通傘下になっているが、当時は、電通と伍してビジネス展開をしていた。
テレビのコマーシャルという世界はまだ黎明期で、お互い手探り状態の中、ラジオから始まって、ウルトラシリーズ、柔道一直線など、名作を多く生み出した。
今から見ると、当たり前のように感じるが、当時は、まさにリスクテイク。
宣弘社は、その前は、ネオンサインビジネスが中心だったという。
そして、広告会社、タケダ、TBSともそのリスクをとる度量があった。
戦後まだ、20年経たない頃のことで、凄いと思う。

日曜のゴールデンタイムに怪獣物?怪奇物?
うまくいかなくなったらスポーツ物、忍者物?
企画会議は開かれるものの、結論が出ず、なし崩し的にスタート。
制作が間に合わない時は、○○祭り的な番組で、場をつなぐ。
そう言えば、サザエさん実写版も江利チエミさんの前からあったんだと。

今でも計算ずくでやっているつもりでも的が外れることは少なくない。
必勝法というものは、今も昔もなく、その時の当事者の度量と、世の中の空気で、大きく結果が変わることを、本書は教えてくれる。

友人にプロデューサーを生業としている人がいるが、当初の目論見と、制作裏話、そして目論見vs結果などを語ってくれると、たぶん相当面白いものができると思う。

いずれにしても、我々世代にすばらしい贈り物をくれたタケダ、宣弘社、TBSに、改めて大感謝。

コメント
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