今日は、すばらしい天気。
残念ながら、ゴルフの予定は入っていなかった。
お墓参りなどなど。
お寺の花が綺麗。
本書は、本屋で見つけて即ゲット。
講義シリーズ?は、結構付き合っているが、はずれがない。
総論と、各論をバランスよく、扱ってくれている。
東北出身の私は、マストと思いゲットした。
東北の歴史については、残された記録が少なく、研究も難しい分野と思うが、その環境下で、真摯に取り組んでおられる先生方が多いことを知った。
まだ、点から線になりつつあるという段階のようだが、知らないことばかりで、勉強になった。
例えば蝦夷という言葉。
中央から見て地方を蔑んだ言葉と理解するが、この〇夷という言葉は、中国から見た辺境の地を表す時に使われており、蝦は、文字通り海老。
大和朝廷が、訪中の際、日本の辺境も支配していることを誇示するため、連れて行った東北人の髭が海老のように長かったことから、つけられた呼称という。
それが、日本でも使われ続けたということだ。
そもそも東北とは、という疑問に対しても、いろんな議論を紹介してくれている。
基本的には、宮城県南部までが、大和朝廷の影響下にあり、そこから以北を蝦夷と呼んでいたようだが、奥州藤原家の時代には、福島までを東北と自称していたり、青森と北海道を合わせて、辺境扱いしたり、当時の東北と大和朝廷の状況により、その境は、南北を行き来したようだ。
北海道についても、津軽海峡を川扱いするほど、青森との行き来が激しかったり、逆に津軽海峡が海扱いとなり、北海道は、別という時代もあった。
中世についても、中央に比べ不明な点が多いようだが、遠藤文書という古文書が発見され、大きく理解が進んだということもあったという。
東北では、大きく報道されていたのだろうか。
全然知らなかった。
その他にも目から鱗の話がたくさんあり、東北に興味のある方には、一読をお勧めしたい。