かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Portraits 女性アーティストの肖像

2024年07月26日 | Culture・Arts


今日は、うだる暑さの中でのゴルフ。
完走しただけでも立派?



先日の、ジョンの失われた週末の映画後のトークイベントで、その時期、ヨーコさんと1週間共に過ごしたという松本路子さんのお話しを聴いた。
私よりも、9歳年上の方だが、相当ユニークな方と多い、AMAZONで、写真集が中古で出ていたので、ゲットしてみた。
1995 年に出た1冊で、5400円とある。
かなり思い切った出版?



小野洋子さんの写真は、なかったが、当時の女性アーティストを、世界中で撮影している。
説明は、氏名と、撮影場所と、生年と、簡単な活動内容のみ。
写真に目線が行くような構成になっている。
カメラ目線で、画家や彫刻家の場合、背景に作品を使っている。
どういう人選なのかはわからないが、知っている人は、2割ぐらいか。

草間弥生さん。
1985年、東京での撮影という。
当時50代半ばか。
造形作家、画家とあるが、今も世界に名をとどろかせている。



ニキ・ド・サンファール。
1985年、イタリアのグロッセロという街での撮影という。
彼女の作品も、大人気。
四国の直島では、草間さん、ニキさんの作品をあちこちで、見ることができた。
確か、彼女を題材にした映画も制作中とおっしゃっていたが、日本で、封切りされるのだろうか。

ちょっと変わっているが、見ごたえのある1冊だった。
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ザ◦ビートルズの軌跡 & Nathan East・Jack Lee

2024年07月25日 | The Beatles


庭の朝顔がやっと咲いていた。
剪定しなかったのが悪かったのか、背だけ伸びて、開花が遅れた。
こらは、宇宙朝顔の何代か目で、種までできれば一応貴重?



今日は、音楽関係ダブルヘッダー。
第一弾は、映画。
ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ。
壮大なタイトルだが、デビュー前をよく知る人物へのインタビューが中心。
映像は、エドサリバンショー出演時のもので、本編で語られる時代の数年後のステージだ。
ただ、まさにリヴァプールから世界に旅立だった時のもので、内容とマッチしてないとも言えない。

インタビューだが、確かに貴重なものだが、既に語られたものも多い。
その中で、なんといっても貴重なのは、ピート・ベストが長々とインタビューに答えており、内容が率直で、今やジョンやジョージからはもちろん、たぶんポールやリンゴからも聞けないインサイダーストーリーだ。
この映像付のインタビューのための映画と言っても過言ではない。

ちょっと面白かったのは、最初のマネージャーであったアラン・ウィリアムスが、ビートルズを雇った最初の仕事は、カスバクラブの女子トイレの修理工事だったということ。
出来がひどく、2度と雇わなかったそうだが、それもあり、ビートルズが羽ばたくきっかけとなったハンブルグ公演を企画した人物だ。
ただ、丸投げしたハンブルグ側の興行主のコシュミダがとんでもない人物で、第1回目は、強制帰国となってしまうのだが。
2回目は、アランが身元保証人になったので、実現した。

もう一つ面白かったのは、初期のロード・マネージャーのトニー・ブラムウェルの証言で、デビューシングルのチャートを上げるため、ブライアン・エプスタインが、レコードを買い占めた話は、有名だったが、その他のリヴァプールのレコード店も売れると思ってたくさん仕入れたのだという。
ところが売れ行きは、いまいち。
実態は、レコードが売れるとビートルズが、リヴァプールを去ってしまうのではと恐れたファンが買い控えたのだという。
ありうる話だ。

既に鬼籍に入った出演者も多く(ほとんど?)貴重な記録になっているが、映画館でやるまでとは思えない?
シルバー料金で見れるようになったからいいものも?
マニア向けだが、今日最終日で、見れて良かった。

パンフレットは、手作り感満載で、貴重な評論と、ビートルズ研究所の秘蔵お宝が、多数掲載されている。



竹橋近辺で、ちょっと時間潰し。
1日1回の上映なので、時間の調整が難しい。



夜は、Nathan East & Jack Lee。
たぶん、4回目で、Jackとの競演も2回目。
キーボードのNoah Eastさんは、息子で、最初の来日の時は、13歳だったという。
Nathanの来日は、83回目というが、平均10回のステージとして、830回?!
今回は、クラプトンのツアーを終えての来日だ。
ドラムのDonald Barrettは、Lady GAGAとのレコーディングを終えての来日という。
小気味のいいドラミングを披露してくれた。



席は、前から2番目のど真ん中。
最高に楽しめた。
とにかくサービス精神旺盛で、定番曲と新曲をとり混ぜた構成も素晴らしい。
難曲にも挑戦し、ややJackさんとの調整不足も?
レコーディングの時は、しっかりできたのに?
ボーカルを入れる曲も多く、ベーシストメインの構成バンドとしては、異色かもしれないが、そのソフトな声が、見事に、演奏にマッチし、心地よい。



セトリ。
アンコールは、1曲だったのて、セカンドで入れ替えるか、2曲ともやるか。
セカンドがいいのは、わかっているのだが、帰りの時間を考えると、ちと辛い。
そこは、都民の特権ゾーン?

充実の1日だった。
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松本清張の昭和史

2024年07月24日 | Books
今日も関西。
今、竜巻注意報発令中。



本書は、本屋で見つけて即ゲット。
単行本は、あまり買わないので、見つけるのが遅れて、早くも再版本。

松本清張については、小説読んだり、古代史シリーズ読んだり、映画で見たり、TVのノンフィクションやドラマ見たりと、大好きだが、作品数が膨大で、キリがないというのが実情。
小倉の記念館にも行った。
その時は、古代史関連本に興味があったのだが。
その中で、本書は、保坂さんが、昭和史発掘というシリーズの内容、面白さを、丹念に分析・論評した本で、たいへん面白かった。
早速、昭和史発掘シリーズ9巻を注文してしまったほど。

日本の黒い霧シリーズも面白いが、戦後を扱っており、本書によればややバイアスもかかっている。
例えば、朝鮮戦争は、アメリカ側の謀略としているが、現在は否定されている。
一方、帝銀事件、下山事件、松川事件などを扱ったドキュメンタリーが最近放送されているが、近過去の話としてたいへん面白かった。
たまたまこの3事件とは、若干縁もある。
戦後のGHQ統治時代の未解決?事件を清張さんの眼を通して推理している。
もっと近い時期の事件が、ロッキード事件だったのかもしれない。
これもアメリカの謀略だったのか?
日航機墜落事故も?

昭和初期から、2.26事件までを中心に扱った昭和史発掘シリーズの方が、資料を丹念に読みとき、帰納法で分析しており、貴重という。
特に2.26事件にかかわった若手とは、年代も近く、シリーズの後半をすべて本事件に費やしている。
資料を集めた方や編集者の証言もあり、その作成手法や、その時の清張さんの思いもうかがい知れる。
国内中心の資料によっているが、保坂さんは、それが当時海外でどう解釈されていたかも知りたかったという。
確かに、当時の日本の危険性を外国はどの程度シリアスに感じていたのだろうか。

それにしても恐ろしいのは、ファッショだ。
半藤利一さんの昭和史でも繰り返し述べられているが、2.26以降、抑えが効かなくなり、暴力が支配する世界となり、言論が封じられ全く文民統制が効かなった時の、庶民の無力さ。
特に清張さんのような本当の庶民だった立場から見ると、やりきれないものがあっただろうし、それに怒りを感じるなと言っても無理かもしれない。
ただ、清張さんは、その中で、戦後10年以上たったタイミングだったからこそ集められる証拠、証言を丹念に集め、その時点で、最高レベルで事件の考察をした。
以降、それ以上の有力証拠は出ず、今でも最高レベルの分析となっているという。

今起きているウクライナや、パレスティナでの戦争も、当時の日本を振り返ると、残念ながら歴史は繰り返している。
反省すべきことが起こったら、清張さんのように、事実を調べ上げて将来のために役立てるべきなのだが、今も不祥事隠しが横行しているのは、残念としかいいようがない。
なぜ、日本が戦争に加担していったのか、そして、終戦後、今の日本がどう作られていったのかというのは、まさに今の日本につながる近過去の話で、常に念頭に置いて、生きていくことが必要だと考えさせられる。
特に、世界がこのような状況では。



いつもの、定点観測。
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キャバレー

2024年07月23日 | Movie
今日も酷暑。
これから関西へ移動予定。
新幹線が動いて良かった。



以前、ライザ・ミネリさんのサインをゲットした話はしたが、その代表作であるキャバレーのBDを見た。
アメリカ版で、日本語字幕はないが、英語字幕は見れるので、OK。

ライザ・ミネリの魅力を前面に押し出した映画ではあるが、ナチが台頭しつつあるベルリンを舞台として、怪しげな雰囲気が全般に漂い、単なるミュージカル映画とは一線を画する。
あのボブ・フォッシーが監督ということで、キャバレーの踊りの場面は、秀逸だが、その他の場面も、ユダヤ人の結婚式のシーンなど、ただならぬ気配がじわじわ迫る。
ミュージカルの映画化で、最後のライザ・ミネリのキャバレーの熱演で、急にエンディングを迎える。
すばらしいが、その後は、観客の想像に任せる手法。
あまり、いいその後があったようには思えないが。

おまけには、映画の解説付きのバージョンが。
かなりマニアックな情報を、映画を見ながら聴けるという趣向で、これもなかなかいい。

キャバレーは、たぶん日本でもヒットしたはずで、映画の看板が街にあふれていたのを覚えている。
いい映画だった。
特に、ミュージカルファンには。
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ロートレック展

2024年07月22日 | Culture・Arts


今日は、猛暑の中、新宿で開催中のロートレック展へ。
無料券をいただいたので。
小田急の地下で、ドイツビールに店を見つけたので、つい一杯。
チェコでいただいた地ビールの生も売っていた。
すばらしい!!



聳え立つ歌舞伎町タワー?



ロートレックは、好きな画家だが、どちらかというとポスター画が展示されるケースが多く、このような形で、いろんなタイプの絵が展示される展覧会は、初めて。
絵のタイプ毎の展示になっているが、最初は、デッサン画。
小品が多いが、そのタッチは、見事。



当時の、劇場でのスター達の絵も多く、特徴をよくとらえている。
歌舞伎の役者絵と同じようなものか。



本の挿絵や、画集、メニュー表の挿絵、そしてもちろんポスター、様々な題材に絵を提供している。
ほとんどが、リトグラフだが、ドライポイントにも挑戦している。



ポスターの一部のみ撮影可だったが、大胆な構図にも感動。



これなんか、最高。
実在のスターが、題材になっている。
左上の顔の見えない女性も実在のスターだ。

手紙や、写真なども展示されていて、ロートレックの姿が、総合的に浮かび上がるような展示。
ロートレック、19世紀のパリに興味のある方は、是非。



SOMPO美術館の目玉。
美術館は、以前、ビルの上層階にあったが、安全上の理由から、下層階に引っ越した。
ずいぶんコストもかかっただろうが、維持してくれたことに感謝。

今日は、新幹線がストップ。
明日、関西に移動予定なのだが、大丈夫だろうか。
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