こんにちは!
14期生の日野卓郎です。
鴨志田先生とブログの投稿日を交換しましたので、
今日は私のブログにお付き合い頂ければと思います。
昨日、鴨志田先生より14期生のメーリングリストで
国際部サロンのご連絡を頂きました。
テーマは「インドビジネス」について。
鴨志田先生よりこのメールを頂いたとき、私がインドに約3週間ほど
滞在していたことを思い出しました。今日はそこでの出来事を書きたいと思います。
私は学生最後の年、入社を1ヵ月後に控えた2月下旬から3月上旬にかけて、
インドのプネという町に滞在していたことがあります。
目的は卒業旅行の意味合いが強かったのですが、現地のある学校が提供していた
「インドの文化に触れられて、かつ英語も勉強できちゃいます!!」という
サービスに魅かれて、友人と2人で申し込みました。
インドに行けて、英語も勉強できれば一石二鳥だなーという
非常に単純な動機でした。
インドでの滞在は非常に楽しいもので、平日は約8時間ほど学校で英語の勉強
(たまに半日は市街散策などレクレーションあり)、週末は友人と2人で
郊外へ出掛けたりと充実した時間を過ごしていました。
そして滞在が約2週間を過ぎたころ、すっかりインドでの生活にも慣れ、
近くのスーパーにも1人で買い物に行けるようになりました。
(ペットボトルのキャップに緩みがないか確認する事にも慣れました・笑)
しかし私はある日、この「慣れ」が悪い方向に働き、非常に怖い経験をしました。
私が毎日のように使っていたスーパーの前に、アイスクリーム屋がありました。
ここのアイスが安くて非常に美味しい!
おまけにインドは日夜暑いので、アイスが非常に美味しく感じるわけです。
甘い物が大好きな私は、毎日そこでアイスを買ってから
アパートへ戻るという生活を送っていました。
しかしある日、いつもの様にアイスを食べながらアパートへ歩いていると、
5~6歳の小さな女の子が道の真ん中に立っています。
私はその子のことを大して気にせず、避けるために歩く方向を少し変えようとしました。
その時、ビュンッ!!!と何かが私の前を通りました。
なんだなんだ?と思って前をよく見ると、
その女の子が草の蔓を何重にも重ねて結び合わせた鞭の様な物を
持っているではありませんか。
先程の攻撃はただの威嚇じゃないぞと言わんばかりに、
その鞭をバシバシと地面に叩きつけ、「金を出せ」という意思表示として、
左手を広げて私の方に向けてきました。
「え!?オレ‥5~6歳(推定)の子にカツアゲされてる!!!」
こんな小さい子に暴力的にお金を要求されたのは生まれて初めてだったので、
私は非常に混乱しました。しかし、このまま何もしないのは非常に危険だと感じ、
とっさに後ろに振り返って逃げようとしたのですが‥いつの間にか私の後ろには、
その女の子と同い年ぐらいの子が7~8人で私を取り囲んでいました。
この状況は本当にマズイと感じ、アイスを投げ出してアパートに全力ダッシュしました。
あの鞭を振るわれたら痛いだろうなーと思っていたのですが、幸い鞭の攻撃はなく、
女の子の横を通る際に腕を掴まれた程度で済みました。
この経験を後日、通っていた学校のある先生に話したところ、
「それはキミが悪いよ。路上でアイスを食べながら歩くなんて、
『私はお金を持ってますよ』って周り言ってるようなもんだよ。
そもそも、こっち(インド)の人は歩きながら何かを食べるという習慣がないから、
キミの行動は非常に目立ったんじゃないかな。」
という話を聞く事ができました。
私はそれまで(時間がないときは今でも)歩きながら物を食べるということを当たり前にしていました。
そして日本ではそのような光景はそれほど珍しくありません。
しかし、インドではそれが非常に悪目立ちするようで、
今回のちょっとした事件を生じさせる引き金となってしまいました。
インドで過ごした3週間は、正直英語は大して上達しませんでしたが(笑)、
日本の常識は世界の常識ではないんだなと、自分の世界の狭さを勉強できた貴重な場となりました。
それ以来インドには行けていないのですが、
私にとってインドは非常に興味深い国です。
もし時間が作れたらまたインドを訪れたいと思います。
最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました。
日野 卓郎