みなさんこんにちは。
14期生小野田直人です。
先日の自己紹介でもお伝えしましたが、私は現在、電子機器関係のバイヤーの仕事を行っています。
先週も、中国華南地区(深セン、東莞、恵州、珠海)で9社の工場を視察して参りました。
海外を含めた大手製造事業者との取引が多いのですが、日本国内の中小製造業社様とのお取引も少なくありません。特に大手メーカーに部材を供給されている事業者様は、資本金3億円以下もしくは従業員300名以下の中小企業も多くいらっしゃいます。
日系の企業は、工場に訪問すると製品も生産技術も素晴らしいのですが、事業紹介、プレゼン資料を拝見した段階では「良さが伝わらない」という残念な例が散見されます。
例えば、大手メーカーへの折角の納入実績、有名な製品への量産採用実績は、貴重なアピールポイントですが、こちらから質問するまでアピールされないことが多々あります。守秘義務に配慮されているのだと思いますが、奥ゆかしすぎる!
これに対して、中国や台湾の製造事業者さんは、試作しかしていなくても、プレゼン資料では、採用実績があるかのごとく紹介されます。工場の現場を見れば、量産品を継続して納品していたか、試作と量産したとしても少量を供給して終わっただけなのかは、容易に想像が付きます。しかし、プレゼン資料だけでは、そのような判断は付きません。
これは、日本と中華圏での国民性の差といってしまえばそれまででしょうが、発注検討段階で日系企業はアピール不足で損をするケースが多いのではないかと思います。
「この素晴らしい実績をなぜ前面に出さないのだろう」という事業紹介をよく見かけます。恐らく、「プレゼンを作る人が居ない」「ノウハウがない」ということだと思います。
しかし、同じ小規模企業でも台湾系の企業案内などはアピール度が高く、うまくできていることが多いように思います。
バイヤーという日々会社紹介を受けるなかから、「よい会社案内」「受注に繋がる会社案内」はどういうものかを整理してみたいなと思うこのごろです。
お付き合い頂きありがとうございました。