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パチンコの話その2

2015-03-15 12:47:14 | 14期生のブログリレー

こんにちは、富岡です。

 

さて、前回パチンコの話をしました。今回はその続きです。

 

1970年代後半、世の中にインベーダーゲームのブームが起こります。

人々はゲームセンターや喫茶店に群がりこのゲームに熱中し、

パチンコホールからは人が消えました。

 

この苦境を救ったのは、パチンコ機メーカーSANKYOでした。

きっかけは、古いパチンコファンのひとことでした。

「昔の機械はよく壊れて、玉が出っ放しになったり、チューリップが

開きっ放しになったりしたものだ。まあ玉がじゃんじゃん出るのだから

そのときは喜んだものだよ」

 

SANKYOの開発担当者は「意図的にじゃんじゃん出るようにできないか」と

考え、それで誕生したのがいわゆる「フィーバー機」というものです。

センターに入ると中央のルーレットが回り、777が揃うと下の入賞口が

開きっ放しになり、4000個の玉が一気に出てくるというものです。

 

この台、当初6ヶ月は全く売れなかったそうです。「そんなに出たら店がつぶれる」

と相手にされなかったのです。しかし新潟の店が150台導入したところ、

それこそ大フィーバーとなり一気に全国に広まりました。

 

その後新機種が続々発売されます。どんどん連チャンができる射幸性の高い

ものになっていきました。1987年10兆円だった市場は1996年30兆円市場と

なりました。しかしこの頃からパチンコ依存症などが社会問題となり、当局の

規制も厳しくなりました。このときをピークに売上は減少に転じます。

 

この20年、市場は縮小しています。今は18兆円市場、ピーク時3000万人だった

パチンコ人口は1000万人の大台を割り970万人と言われています。

 

悪化要因はいろいろ考えられます。

あまりにも射幸性が高まり、5万10万かんたんにすってしまう状況に嫌気がさし

客離れを起こした、時間消費型の遊びが今の時代に合わなくなっている、

パチンコホールはタバコの匂いが気になる、携帯ゲームなど代わりの遊びが多様化

している、など。

 

業界としては、なんとか盛り返そうとさまざまな努力をしています。

そのひとつ、おそらく皆さんはご存知ないでしょう、1円パチンコを。

 

従来パチンコ玉は1個4円でお客様が借り、遊んで、玉が出れば景品と交換ができる

というものでした。パチンコ玉は1分で100個飛んでいきますので、出なければ

1分で400円使う、30分で12,000円がなくなってしまう計算です。

 

6年ほど前に誕生したのが1円パチンコです。玉1個1円。従来の4倍遊べるわけですね。

これだとそれほど財布を気にせず遊べるわけです。実際私も最近やっているのですが、

適当に遊べて、適当に勝ったり負けたりです。勝っても負けても3000円くらいかな。

 

というわけで前回、今回とパチンコの歴史について書いてみました。

 

たまには息抜きにあなたもパチンコをやってみよう!

 

富岡 淳

コメント (4)
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