こんにちは、14期生の加藤敏幸です。
本日は、「日経MJ」を離れ号外編として第12周目のブログリレーをお届けします。最後までお付き合いいただければ幸いです。
突然ですが、「この会社、どうしちゃったんだろう」と気になる会社があります。その会社とは、「任天堂」です。「DS」「Wii」でヒットを飛ばしていた頃、「勝ち組企業」としてメディアによく取り上げられていましたよね。当時、「すごいなぁ」と感嘆したものです。
ところが、今はどうでしょう。2014年3月期まで3期連続で大きな営業赤字に陥るなど、極度の不振に喘いでいます。スマホの急速な普及により無料で無数のゲームができるようになったので、主要顧客であったライトユーザーを奪われたのが響いていると私は考えています。
そんな「任天堂」ですが、気になる動きを見つけました。自社の抱える人気キャラクターを他社に開放するライセンス事業に、打って出るようです。新たな収益源として期待できる、今注目の「オープンイノベーション」ですね。
http://mainichi.jp/select/news/20150208k0000e020141000c.html
〔メルセデスベンツ〕
http://www.go-gla.jp/gla_mario/
〔パズドラ〕
https://pad-m.gungho.jp/
ビジネスにおいて、常に新たなことを追い求めるのはとても重要です。でも、今保有する経営資源を見渡して、キャッシュに変えられるものはないかと振り返る視野の広さを持ち合わせることも同じくらい重要です。うまくいけば、キャッシュを生み出さなかった知的財産が「金の卵」に生まれ変わるわけですから。
自社でこれまで大事に育ててきたキャラクターをオープン化して再び高収益体質の企業に生まれ変われるか、今後の任天堂に注目です。