みなさん、こんばんは。三好です。
今年は花粉の飛散が多いとか。花粉症に苦しんでいる方はおられませんか。
本日は花粉対策に有効なマスクのお話を。
マスクは愛知県が産地です。マスク素材であるガーゼという綿100%の粗い織物が知多半島が産地でああった為、その織物を使って愛知県がマスク製造の高い市場シェアを占めていました。皆さんも小中学生の時、給食当番になり「マスクを持ってきなさい」といわれたかと思います。その時に持っていかれた織物のマスクを思い出して頂ければと思います。
私が25歳の頃、1988年だったと思います。とあるご縁で、上司とともに愛知県のマスク製造・販売会社の社長さんを訪ねました。マスクを作るためには生地を裁断し、折りたたみ、ミシンで縫う作業が必要です。しかし、工員さんが将来的に高齢化することが悩み、との社長さんの話しでした。
将来を見据え、中国で生産しませんかとご提案し、一緒に中国へ出張しました。湖北省武漢から車で3時間の工場です。道中の景色は、鶏や豚が走りまわっていました。
工場視察を社長さんにして頂き、OKが出てテスト生産からスタートです。結果は良好、その後、円高が進んだこともあり、順調に販売が拡大しました。「花粉症対策にはマスクが有効」といった新聞記事が沢山でたこともあり、1990年代後半には、年間1200万枚の製造・販売となりました。ニッチな市場ですが、当時の日本の人口から考え「10人に一人は私が輸入したマスクをかけている」などと笑い話で言っていました。当時、マスクは何度も洗濯して使う商品でした。
しかし、大手生理用品メーカーが2003年にマスク製造に参入します。花粉症対策としてのマスク市場に勝機ありと考えた様です。“鷹の口”の様な形状のマスクです。
不織布(紙のようなものです)を素材とし、マスクは洗って何度も使うのでなく、使い捨てで衛生的なものにする、しかもファッション性があるというコンセプトでした。
同社の不織布マスクはあっという間に市場を席巻、残念ながら私が持っていた商権も縮小を余儀なくされました。
新規参入の脅威を目の当たりにした瞬間でした。
ということで、花粉症にはマスクが有効です(笑)