亀田です。
みなさんは「スマート・クリエイティブ」という言葉はご存知でしょうか。この言葉、多様で創造的な人材が豊富とされている「Google」社が活用する人材を表現した言葉です。
『How Google Works』というGoogleのイノベーションを起こし続ける仕組みを組織という目線で書かれている書籍で紹介されていました。
書籍の中では、「スマート・クリエイティブ」とは次のように紹介されています。
伝統的な知識労働者と、ここ十数年私たちが一緒に働いてきたGoogleのエンジニアをはじめとする優秀な人材を比べてみると、後者がまったく違うタイプの労働者であることがわかる。Googleの社員は特定の任務にしばられていない。会社の情報やコンピューティング能力に自由にアクセスできる。リスクテイクをいとわず、またそうしたリスクをともなう取り組みが失敗したとしても処罰や不利益を受けることはない。職務や組織構造に束縛されることはなく、むしろ自分のアイデアを実行に移すように奨励されている。納得できないことがあれば、黙ってはいない。退屈しやすく、しょっちゅう職務を変える。多才で、専門性とビジネススキルと創造力を併せ持っている。要するに、少なくとも従来の意味での知識労働者ではないのだ。私たちが「スマート・クリエイティブ」と呼ぶ新種で、インターネットの世紀での成功のカギを握る存在だ。
とあります。
まさに、これかれ時代に求められる人種なのでしょう。
ただし、実際には本当の意味で自由な裁量を環境として提供することのハードルは高く、「スマート・クリエイティブ」な人材が組織のなかでつぶれてしまっているケースもある気がします。
また、仮に環境が用意できたとしても、「スマート・クリエイティブ」は希有な人種となるため、必然的に採用コストは非常に高くなり、見合うだけの年収を提示できず、採用が難航する可能うも高いように思えます。
まずは、企業側が「スマート・クリエイティブ」を採用できる土壌にあるのが、スマート・クリエイティブな人に共感してもらえる企業のミッションやビジョンが提示できるか、などが重要になってくると思います。
その意味では、Googleだからこその人材の考え方なのかもしれません。