こんにちは、14期生の加藤敏幸です。
本日も、「日経MJ」を離れ号外編として第13周目のブログリレーをお届けします。最後までお付き合いいただければ幸いです。
タッチパネル方式の表示端末って、さまざまな場面で目にするようになりましたよね。例を挙げると、銀行のATM、iPhoneなどのスマホ、iPadなどのタブレット端末、博物館の表示ディスプレイなどなど・・・
ユーザーインターフェースに優れていて、とっても便利ですよね。ところが、公共の場所で使われるタッチパネルの場合、表面に指紋や指先の脂が溜まってちゃんと作動しなかったり誤作動を起こすと困ります。そうならないように、タッチパネルの表面をコーティングする技術が使われているそうです。
このコーティング技術を発明した会社は特許を取っているのですが、この会社がどこの会社か分かりますか?
IT業界ではなく、何と「ボーイング社」らしいのです。
航空機の操縦席は、以前はたくさんのボタンやレバーで占められていました。しかし、1980年代後半ぐらいから、タッチパネルで操作するように変わりました。安全が求められる航空機の操縦では、タッチパネルの作動不良を高いレベルで予防する必要があります。そのため、早い段階から、パネル表面のコーティング技術が研究されていたそうです。
そして、インターネットの普及により企業の持つ特許をより簡単に検索できるようになったことをきっかけに、IT業界がこの特許を発見して活用するようになったそうです。
先般発表された任天堂とDeNAの業務提携で「知的財産(IP)」が話題になっていますが、既に成功事例があったことに驚きですね。