塾長の鴨志田です。今日は、日本の伝統技の一つである「水滴のつかない傘“ヌレンザ”」を取り上げてみたいと思います。
ヌレンザは、31320円。皆さんは、傘に3万円をかけますか?
私がこの話をする人はほとんど、「傘に3万円!」とびっくりされます。
しかし、スーツにはいくらまで投資しますか? 靴は? カバンは?
一生使える傘、そして、水滴がつかないので、カバンと一緒に傘を持っても、カバンは濡れません。骨が16本もあり、丈夫で、かつ軽量です。
本日、新宿高島屋の催事 ~この道ひとすじ~日本の伝統展 に足を運んできました。
その理由は、出展している福井洋傘様に、ご挨拶するためでした。
先月、イノベーションをキーワードとするマーケティングの講義を行いましたが、その講義の中で、ヌレンザを事例として取り上げたからです。その際、事例として紹介することを快く承諾してくださった社長さん。セミナーの報告を差し上げたときに、催事では「お使いのヌレンザのメンテナンスもいたしますので、お立ちよりください」とメッセージをいただいていました。
そして、水滴がつかない! きっと、「ホント?」と思われるでしょう。
まさに、イノベーションです。福井商工会議所が開催していた「苦情・クレーム博覧会」(2009年に閉鎖)に寄せられた一人の消費者の声……「水滴が付いた傘を持って混雑した電車などに乗ると、服が濡れて、他人にも迷惑かけるので「濡れない傘」が欲しい」から生まれた傘です。
本日は、予定外に、出張用の折り畳み傘を注文してしまいました。
骨が8本、12本、16本と選べます。本数が多くなると高くなるのも事実ですが、容積も大きくなります。私は、容積重視で8本を注文。入荷は、6月末の予定です。欲しくてもすぐに手に入らないという高付加価値の傘なのです。
福井県は蛇の目傘の文化があり、この会社の蛇の目傘は、永平寺御用達です。
社長さんは、新しい傘の文化を築きたいとおっしゃっています。ヌレンザを手にすると、そのお気持ちがわかるような気がします。不思議な傘です。
本来なら、セミナーの前に福井県の会社までご挨拶に伺うのが筋だと思いますが、電話とメールでお願いをしていました。東京での催事があるときは、福井洋傘の社員さんと直接お会いする絶好のチャンスです。ご縁を大切にし、そして自分も一人の消費者として、商品を実感し、日本の伝統技をを伝えていきたいと思います。