こんにちは、14期生の加藤敏幸です。
本日は、第14周目のブログリレーになります。
最後までお付き合いいただければ、幸いです。
本日は、2015年2月23日付け日経MJ(15面)より、「ハラル食」を取り上げます。
■JR新大久保駅にほど近いハラル対応の食料専門店「グリーンナスコ」。同店を運営するナスコグループの担当者によると、「来店客のうち日本人の割合は1~2割程度で、年々増えている」という。
■一般の消費者も利用できる業務用スーパー「A-プライス」を運営する「トーホー」。2014年のハラル関連の売上高は前年比15%増と好調に推移しており、「通常の食材として活用する日本人の購入者も目立つ」という。
■東京・浅草に昨年11月に開業したカフェ「セカイカフェ」。同店を運営する日本SI研究所によると、「店舗の利用者のうち約半数を日本人が占める。想像よりも日本人の利用が多く、日常的にカフェとして利用する人も目立つ」という。
「ハラル」は、この1~2年でかなり聞くようになった言葉です。私も、この言葉を知ったのはこの1~2年のことです。
Wikipediaによれば、
「ハラールは、イスラム法で許された項目をいう。主にイスラム法上で食べられる物のことを表す」
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB
とあります。
ANAの機内食などでも対応があります。
http://www.ana.co.jp/int/inflight/spmeal/
「ハラル食」には、「世界統一規格」というものは無いようです。でも、「ハラル食」であるためには、「餌」「解体・処理方法」「輸送・保管方法」を厳密に管理することが求められるようです。これって、ある意味「究極のトレーサビリティ」ですね。
私たちが通常買うような肉は、「餌」どころか、「国産」「アメリカ産」くらいのレベルでしか表示がされていません。それに比べると、ハラルの厳格さはすごいです。どんな餌を与えられてどういう処理の仕方をされ、どのように輸送されたかまで管理されるわけですから。
では、もともとはイスラム教徒の方々のための食事として出していた「ハラル食」が、なぜイスラム教徒ではない日本人にも受け入れられるようになったのでしょうか?
恐らく、ハラル食の「厳格なトレーサビリティ」が、「きちんと管理され、安全性が確認できている食品が食べたい」という、多くの日本人が持っているニーズに応えているからなのでしょう。
「厳格なトレーサビリティ」という独自資源があれば、顧客層を広げられるんですね。