みなさま、こんにちは。14期生の高橋裕司です。
今回は週刊ダイヤモンド2015/4/25号の特集「あなたの情報いくら?」について。
みなさんはLINEにFacebook、Twitter、漏れなく活用されていますか?
実は私、Twitter以外利用していません。
しかもTwitterは、子供の保育園の緊急連絡用としてのみ(=普段利用なし)だったりします。
インターネット利用が当たり前となり、手のひらに乗っかる通話機能付きモバイルPCであるスマホの普及が進んだ今、しかも必要な、あるいは面白そうと思ったアプリを無料で利用するのが当たり前の状況となり、日々の生活の利便性は格段に向上しました。
私も実際、PC・スマホを問わずGoogle大先生には教えを乞いっぱなしですし、おさいふケータイによって小銭の利用・管理する機会がほぼなくなってしまいました。
私は利用したことがありませんが、ひとによってはモバイルゲームで暇つぶししたり、いろいろな出会いに利用したりもあるのではないでしょうか。
ただ、やっぱり「タダで便利に」というわけにはいかないみたいですね。
無料アプリの利用やアンケート回答、キャンペーン登録などで入力する生年月日や居住地域、趣味・嗜好などの各種属性情報、サイト内を徘徊した行動履歴やそれこそGPS機能の情報など、無意識のうちに提供している情報がそのアプリやサービスを提供している企業の収益を生んでいるということなんですね。
たとえば何の気なしに訪れたサイトの右端やタイトル直下なんかに、過去に検索した商品そのものやら、検索したキーワードに関連する商品が表示されてたりしませんか?
これって、いわゆる「ターゲティング広告」というやつで、よくいう「ビッグデータ」のさきがけというか、個人にまつわる膨大な属性情報を基にした仕組みなんですね。
GoogleやFacebook、TwitterやYahoo!Japanなど、名だたるネット起業の収益モデルのベースとなっているのは、大抵の場合はこの広告収入です。
ダイヤモンドの記事によると、Facebookの場合、年平均の月間利用者数約13億人に対し、2014年の広告関連収入が約1.4兆円、1人当たりのデータ価値に換算すると1052円になるとのことです(1$=120円換算)。Googleに至っては、少なくとも10億人の利用者に対し、広告関連収入が約7兆円で1人当たりのデータ価値は7000円程度とのことです。
これ、企業にとってはインフラ整備コスト、システム構築コストは必要ではあるものの、ユーザーを集めれば集めるほどその個人情報が集まりカネを生むという、実にうまみのある商売みたいなんですね。
裏を返せば、わたしたちユーザーがネット上の利便性を享受することの代償に、意識的・無意識的に個人情報を提供することで成り立つビジネスというか、ユーザー側がその価値を明確にできない「個人情報」が企業側の収益の源泉になるということです。
確かに、一庶民としては痛みや損したみたいなものは感じにくいところですが、個人的にはターゲティング広告やレコメンデーションなどは、監視されているようでちょっと気持ち悪いと感じます。
実際、ターゲティング広告やレコメンデーションは目に見える形でわかりやすいですが、たとえば無料アプリの利用のために無意識的に「OK」「OK」とボタンを押下してダウンロードすることで、スマホ内の電話帳情報やら位置情報やらが何の警告・メッセージもなしに吸い上げられているなんてことは結構ありがちです。
あなたの知らないところで、あなたの個人情報はさまざまな価値を生んでいるのかもしれません。
アプリやサービス自体はとても便利なんですけどね。