皆様、どうもお疲れ様です。塚本洋美です。
高校野球は作新学院の優勝で終わりました。私は故郷が茨城県なので、木内前監督就任時から土浦市にある常総学院を長年応援しております。3回戦でV候補であった大阪代表の履正社を破ったため、優勝への大きな期待を抱いておりましたが、ベスト8止まりになってしまい、今は少々落ち込んでおります。決勝まで勝ち上がれば、木内マジックで知られている常総学院・野球部の話をしようと考えておりましたが、これについては、またの機会に回します。(塚本は野球が大好きであることは覚えておいてください。)
今回は、本日が最終日となるスポーツの祭典「オリンピック」について書いてみたいと思います。
さて、皆さんは大会前、どの競技に最も注目しておりましたか?
私は男子体操です。自分がオリンピックに関心をもって熱心に見るようになったのは、1976年のモントリオールオリンピックからです。モントリオールといってもピンとこない若者には、ルーマニアのナディア・コマネチ選手が体操女子で史上初の10点満点を連発した大会といった方が分かりやすいでしょうか。当時は、男子体操や女子バレーボールなどで金メダルを取っており、体操選手であった塚原光男さんや加藤澤男さんなどの活躍ぶりは、小学校高学年であった僕にとっては目映いものでした。したがって、リオにおいても男子体操団体の金メダル獲得を切に願っておりましたが、12年ぶりのお家芸復活は本当にうれしいものでした。
また、職業柄、個人的にはオリンピック競技施設などの建物にも興味があります。その国や街のシンボル的な建物になることもありますから、ついつい特別なものを期待してしまいます。しかし、2008年の北京大会の施設である「鳥の巣」のように、その後あまり活用されずオリンピック遺産となってしまうことは避けたいところです。
そして、わが国では2020年に東京オリンピックが開催予定ですが、最初のコンペティションで選ばれたザハ氏設計案の新国立競技場で揉めてしまったのは残念でした。再コンペティションで選ばれたのは、隈研吾先生の設計案「木と緑のスタジアム」でした。屋根のひさしの軒部分に国産木材を使用し、法隆寺の五重塔の美しい軒を現代によみがえらせるデザインであり、木と鉄のハイブリット構造であることなど、新たな試みが盛り込まれているようです。
2012年に開業した東京スカイツリーも耐震構造は五重塔のような制震システムを参考にしているそうです。日本に古来ある技術を下敷きにすることで、より日本の風土に合うものを提案することから、「創造は伝統の中から生まれる」と言っても良いでしょう。さらに、既存の建物の活用という点も、東京オリンピックの目玉であり素晴らしいところだと思います。
4年後の東京五輪で、日本中がメダルラッシュに沸き、国内が盛り上がることを望みますが、その前に「新国立競技場」や「改修され、新技術導入によりレベルアップした施設」がどのようなインパクトを与えてくれるのか、今から非常に楽しみです。