みなさん、お疲れ様です。16期の鯉沼です。楽しい夏休み過ごされてますか?
私は休みは取っていませんが、ここ最近は週末にライブ・イベントが盛りだくさんなのでストレスなく"熱い"夏を過ごしております。
ちなみに今回もブログ・ネタを探すことに大変苦労したのですが、鴨志田さんのブログにあった「思う」より「思い出して」書くべし、という言葉をヒントにひねり出しました。
さて、第二回の特別講義で、藤田隆久さんによるセルフ・ブランディングのセッションがありました。
ここで、塾生に対して自身の得意分野を3つのキーワードにして組み合わせ、オンリーワンを訴求できるか?との問いかけがされました。
事務局の高橋さんから、アンケート形式にて塾生からの情報収集が行われているアレです。
私は、第一回目の講義の自己紹介時に今の自分にとってのキャリア・ビジョンにおける重要項目として「介護」「相続」「事業承継」を挙げておりましたので、そのままキーワードとしてアンケートの回答といたしました。
本ブログでは私のキーワードそのものには触れませんが、この"3つ"を挙げるという方法、私はいろんな場面で使っていますので、それについて書きたいと思います。
私は例えば以下のような仕事の場面で、意識的にも無意識的にも"3つ"に分解や分類する傾向があります。
- お客様の課題や問題点をまとめるとき。また、それぞれにその根拠を列挙するとき
- 対策案と期待される効果をまとめるとき
- あるべき姿に向けて、実現のステップを考察するとき
3つである理由ですが、それを超える構成要素数になると、同じことを言い換えているだけの重複するものが出やすくなったり、複雑になりすぎてチェックできずむしろ抜け漏れのリスクが高くなるように感じるからです。
結果的に、考えがまとめやすくなると同時に、お客様のご理解にもいい影響が出ている、、、、と思っています。
この"3つ"を意識すると色々都合がよい、と教えてくれたのは、テレビでもよくお見かける明治大学教授の齋藤 孝さん著『原稿用紙10枚を書く力』という書籍でした。
おそらく6、7年前に情報処理技術者試験の論文対策のために購入したと記憶しています。
読みやすい文体でかつ200ページ弱のボリュームなので、読書家のみなさまでしたら3時間もかからず読めてしまうものですが、私にとっては示唆に富んだ内容が盛りだくさんでした。
ぜひ手に取って読んでいただきたいのですが、ここで共有したいのは齋藤さんの主張する「文章構築のための『3の法則』」です。
【「3の法則」勝手まとめ】
- 文章を書くということは頭の中にあるものを形にしていくこと、すなわち構築である。
- 性格の異なる3つのキーコンセプトを抽出して、それらをつなげる論理を組み立てていくことで自分の考え方がはっきりしてくる
- 各キーコンセプトが互いに離れている(関連性が薄い)ほど個性も出るし、安定した構築物になる(カメラの三脚のように)。
この距離のある3つのキーコンセプトをつなぐ論理力がすなわち書く力なのである
この本は、タイトルのとおり論文を構築する力をどのように鍛えるかという視点で記述されたものですので、前述の論文試験対策に大いに役立ちました。
しかし、私とっては(少々おおげさかもしれませんが)考えるためのフレームワーク「困ったときの3点思考法」としてインプットされ、キャリアビジョンの設定を含めて色んな場面で引っ張り出しております。
それから、齋藤さんは本の中で、
- 文章を"構築"するためには"設計図"が重要。書くにあたっては「絶対に」レジュメを作らなくてはならない
- レジュメを作成する過程でキーコンセプト(キーワード)をキーフレーズに練り上げることで全体が構築しやすくなる
と、第三回の講義課題を思い出させてくれようなメッセージも述べられておりました。
はぁー。課題と5分間スピーチどうしよう。
鯉沼和久