冷やし中華は、はじめていません。念のため。
16期の貝井です。3回目に執筆になります。よろしくお願いいたします。
「稼プロ」では、「診る」「書く」「話す」「聴く」という基本スキルを習得しております。
それに加えて、私は自主的に、「コーチング」の勉強を始め、練習セッションを重ねております。
今回は、なぜ、私が、「稼プロ」に参加し、コーチングまではじめたのか、その理由について書いてみたいと思います。
これからの士業には、コーチングを含めた基礎スキルの重要性が増してくる、と考えています。
なぜなら、「専門知識」のありがたみが相対的に低下し、士業が、「お客様のお困りごとを解決するサービス業」へとシフトするであろう、からです。
これまでの士業の業務の「ドメイン」は、「独占業務の手続を、顧客に代わって代行すること」でした。
税理士なら、「確定申告」、社会保険労務士なら、「社会保険事務」、司法書士なら、「登記」など。
「本来ならば、顧客が実施すべき手続きを、その面倒くささゆえに、士業に代替してもらうことで効率性を求める」、というのが、顧客の主なニーズでした。
しかし、これらの手続き業務は面倒くささが低下するとともに、作業も簡易化・標準化していくことが確実です。
それを可能にしたのが、グーグル先生と、クラウド化です。
証券会社を見てもらえば、わかりやすいと思います。
従前の証券会社は「売買の仲介をする」という独占業務で充分な手数料を稼ぐことが可能でした。
しかしながら、ネット証券の誕生後は、 ネットで株式売買が容易に可能となり、手数料も格段に下がりました。
いまでは、 証券会社も、ファイナンシャルアドバイザーを設置するなど、提案型営業に注力しています。
さて、翻って士業について考えてみます。
おそらく、これまでの独占業務は、これからは、顧客自身でも、容易に遂行できるようになります。
また、外注する場合でも、大手が、「流れ作業」で業務を実施し、規模の経済を活かしてコストダウンを達成し、価格競争力を武器に、業界の寡占化が進むでしょう。
そうなれば、 証券会社のように、士業も新たな収益源を考えざるを得ません。
そこで、士業もドメインを「お客様のお困りごとを解決すること」に変化させていくことになるはずです。
「税金については詳しいが、確定申告しかできず、経営のアドバイスなど一切できない、」という税理士は、淘汰されるはずです。
とはいえ、「お困りごとを解決する」ということは、独占業務であるはずもなく、士業でなくとも誰でもできる、という問題に突き当たります。
顧客からすれば、診断士だろうが、会計士だろうが、社労士だろうが、コンサルタントだろうが、お寺の和尚さんだろうが、八百屋のおやじだろうが、解決さえしてくれれば誰でもいい。つまりはレッドオーシャン。
また、お困りごとの中身についても、「顕在化しているお困りごと」は、誰でもわかるので、これもレッドオーシャン(というと、言い過ぎかも。今のところは、これさえわかれば、十分な差別化要因です。)。
そうなると、顧客の「潜在的な悩み」を引き出し、それを解決する。これしかない!
もちろん、これが簡単にできれば、誰も苦労しないわけですが。。。。。。。
とはいえ、「困難だ」と言って、座して死を待つわけにもいきません。
顧客の話を「聴き」、状況を「診て」、「話して、書き」ながら、悩みを引き出し、解決に導く能力を、一歩ずつでも高めていくことが必要、というのが今回の結論です。
ちなみに、他士業(会計士、税理士、社労士など)においては、専門知識の研修は多くありますが、このような基礎スキルの研修はほとんどありません。
そういう意味では、診断士は進んでいます。診断士のチャンスは、まだまだ、あります。
、、、、、、、、、、、、ということで、次回はコーチングのセッションを通じて感じたことなどを書きます(たぶん)。