暑い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか。
ビールがおいしい時期ですが、飲み過ぎには注意しましょう。(自戒しています。)
人生初めてのブログですので、何を書くのがいいかよく分かりませんので、先々週、先週と自分の現在の勉強のテーマである技能承継についてのヒアリングのため会社訪問に行って感じたことを書きます。
東京、茨城、群馬、富山、福井の5箇所、すべて製造業の会社に行きましたが、業界は違いますがどこの会社でも技能承継の前に、人員が足りないとの悩みがありました。求人を出してもほとんど応募がない。たまに応募があってもとても採用できない人ばかりとのことです。
東京は仕事が沢山あるので求人は多いだろうと予想出来ますが、地方でも人手不足が深刻であるとはあまり考えておりませんでしたので驚きでした。有効求人倍率は1.4倍くらいになっているので、当然かも知れませんね。この有効求人倍率は、ハローワークに求人を出しているもののみのデータなので大都市のホワイトカラーのように人材紹介会社への登録や、そこからの紹介数は入っておりません。従って都会のホワイトカラーはもっと人材不足なのかも知れません。中小企業の工場作業者はほとんどハローワークの紹介です。転職エージェントなどに頼むとかなりのお金がかかりますし、専門的な技術・技能が必要な場合以外は依頼することはあまりないと聞いています。また、ハローワークを通して採用すると補助金などが出るため、中小ではエージェントにはあまり頼まないのでしょう。私も工場に勤務していた際には、良い人材が欲しいし、補助金も少しは欲しいので、結局ハローワークからの紹介者を数ヶ月かけて選んでいました。
中小製造業では、高齢化が進んでおり、技能承継が待ったなしの状況のところが多いのですが、承継する人材がいないので苦慮しています。人材がいなければどうするかですが、私の個人的な考えですが、自動化を進めるとか、女性の活用とかが大切であり、外国人の採用ぐらいまではまあいいとして、いっそのこと海外進出でもするか、やっぱりここらで廃業するかとなると日本の製造業に大きな損失になるのではないかと危惧します。
中小製造業でも最近はきれいな環境の良い工場も増えてはいますが、未だに多くの皆さんは、3K職場ではとの漠然とした感じを持っているのではないかと感じています。実際工業高校を卒業しても4割くらいはサービス業などに就職しているようです。工業高校卒業生もここ20年で約40万人から25万に減っていますので当然製造業に進む人は少なくなっています。工業高校生でそうなのですからその他の学科や大学卒業者が工場勤務を希望する人が少ないのは想像できます。
5カ所回って感じたことは事業承継の前に人材を確保しないと企業継続も厳しいのではないかということです。まずは製造業を好きになってもらうことを考えて働きやすい環境を整えることで、3K職場とのイメージを払拭することも大切ではないかと考えています。