事務局の清水です。
みなさま三連休はいかがでしたでしょうか?
私の場合、今年中学三年生の長男にとって最後の中学総合体育大会だったので、土日観戦して参りました。
久々に長時間、直射日光を浴び続けたので顔や腕が真っ赤になってしまいました。
今回は家庭の出来事を記載させていただきます。
さて、中学総合体育大会ですが、長男は中学の軟式野球部に所属しており、守備はセカンドの控えです。
近年は少子化、野球離れの加速、野球経験者は中学の部活ではなくクラブチーム(硬式野球)に所属する傾向が強いなど、中学の部活動としての軟式野球部はジリ貧な状況です。
そのため、1学年でレギュラー人数9名を確保できればラッキーという場合が多くなっているのですが、幸い長男の学年は人数が集まりました。
人数が多くなると必然的に試合に出場する選手と控えの選手に分かれるわけで、ポジション争いが繰り広げられました(野球の場合、レギュラーは9名、ベンチ入りは20名です)。
そしてポジション争いに敗れた長男は3年生としての公式戦出場回数0で終わる(チームは2回戦敗退)、という結果になりました。
観戦した2試合はそれぞれ白熱していて楽しかったのですが、親として正直な気持ちは、「最後くらい代打でも出場させてあげたい」とか、「そこそこうまいのになんでレギュラーじゃないんだろう」など、複雑なところでもありました。
しかし、当事者である長男は引退後、いたって飄々(ひょうひょう)としており、楽しそうです。次は受験だ、と切り替えている模様です。
考えてみれば土日もなく、毎日朝晩練習に明け暮れていたにも関わらず、2桁の背番号を言い渡された時点で長男は気持ちの整理がついていたのかもしれません。
私が観戦した最後の試合では、ベンチ前での守備練習の時、緊張したのかうまくノックできない2年生に長男が歩み寄り、自分がノッカーをやると言いだしました(試合前に行うベンチ前の守備練習は本来試合に出る可能性が低い低学年がノッカーを勤めます)。親視点では「自分の準備はしなくて大丈夫なのか」「出場する気が無いのか」と不安になってしまいましたが、長男が引退してからようやくその行動の意味が分かるようになりました。
公式戦という舞台での結果だけで判断しようとしている自分とは比べ物にならないほどの複雑な想いを飲み込んで試合に臨む長男がそこにいて、親なのに全然分かってなかったなぁと痛切に感じました。
子供の成長にはいつも学ばされます。
少々強引ではありますが、今回の出来事で私の診断士としての課題を再認識することができました。
中小企業診断士として企業と対峙する場合も、事実だけではなくそれまでの経緯や心理状態を理解しないと見えないことがたくさんあるな、と思います。
結果や正論をつきつめるだけでは、経営者の心に響く提言にはならないと感じます。
以前塾長がおっしゃっていた、企業の沿革を理解する事の大切さと今回の中学総合体育大会での長男の想いを理解することが私にとっては重なりました。
家族だからと言っておろそかにしてはいけないものがありますね。ましてやこれからお付き合いしようと思う企業ではなおさらのことです。
企業が現在に至るプロセス、経営者の想いをしっかり受け取め、意向を探り当てながら支援することがなによりも重要なのだと改めて思います。
自分に必要な情報を引き出すためだけでなく、相手の気持ちを理解し、求めているものを提供するための「傾聴」は小手先のテクニックだけじゃダメですね。
長男ですが、部活引退が決まった翌日午前中、自分はオフにも関わらず、後輩のサポートに出かけました。その日の19時頃には帰宅途中の野球部後輩と家の前でなにやら話し込んでいました。
今一番大事なことが何かを理解して行動に移せる、うちの子すげぇな、とうれしく思えた三連休でした。