稼プロ17期生 設楽(しだら)と申します。
本ブログ初投稿です。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、同期の皆様方が第1回講義の感想を書かれる中、私は実務従事の関係で
午後からの出席となったため、別の話を書こうかと思います。
代わりに何を書くかというと、私の教育熱心ぶり(笑い)とその理由です。
一粒種である娘は現在小学3年生(9歳)です。
娘の成長はめざましく親として嬉しい限りですが、今年だけでも、
・朝日小学生新聞の「子ども書評委員」に選出され、読書感想文が掲載
・英検5級合格(しかもほぼ満点)
と大きな成果を成し遂げています。
中でも語学力はこれからの日本人が少子高齢化時代を生き抜くために必要なものと考え、
幼稚園の頃から英会話教室に通い、英検Jrなどにも取り組んできました。
取り組む理由は、私の原体験にあります。
私は31歳の時、新卒で入った会社を退職し、現在の会社に転職しました。
その時、転職や独立というものは人生の大きな節目であると考え、退職してから
入社するまでの間に1ヶ月間の猶予を申し出て了承されました。
何をしようか考えましたが、自己投資も必要と考え、前半2週間に語学留学をしてきました。
行先はロンドン。選んだ理由はもちろんキレイな英語の発音や英文法の上達です。
ただ、向こうで学んだものは、文法や単語ではなく日本と海外の教育との違い。
とにかく考え方が根本的に違うということでした。
まず学校に行く前に予習が必要ということで、開講日前日にいただいたテキスト
を開いてみたのですが、そのときの内容は以下のようなものです。
「医者と患者がいます。患者さんは不治の病で苦しんでいます。患者さんは
お医者さんに自分を薬でラクに死なせて欲しいというお願いを毎日していました。
お医者さんは拒み続けましたが、患者さんの要望があまりにも強いので、
最後は薬を与え、患者さんは苦しむことなく安らかに旅立ちました。」というもの。
英訳自体は簡単でしたが、ここからが本題。
第1問「このお医者さんのしたことは正しいですか?」
第2問「あなたがお医者さんだったらどうしますか?」
ええーーーっ!!
と思ってしまいました。。。というより、もはや英語力ではなく、日本語でも
答えられないような問いかけ・・・。
翌日の授業。場所がロンドンゆえ、いろんな国籍のメンバーが入り混じっています。
スイス、韓国、トルコ、ギリシャ、、、8名のクラスで日本人は自分含め3名でした。
クラスの中では「この医者は悪い。そんな権利はない。」という意見もあれば、
「この医者は正しい。患者のことを真摯に考えている。」という意見もあり、
各人が自国語ではない英語でそれぞれの考えをぶつけあう、そんなクラスでした。
ただ英会話としてはもうムチャクチャ。単語も文法も発音もみんなひどい。
しかしながら3名の日本人は、頭の中で英文を作っているだけで何も話せずじまい。。
これってある意味、英語を話す手前の段階。最悪ですよね。。。
コミュニケーションで大切なのは、語彙力を増やすことや細かい文法にこだわることよりも
まず自分の意見をはっきりと持ち、信念を持って伝えること。そんなことを教わりました。
そして今の自分にとって当時の出来事は体験というより「原体験」です。
それまでの人生における学習というものは「教わること」前提の受け身のもので
あったのに対し、海外の教育は自分で「考えること」が前提の能動的なもの。
私は強く思いました。娘がグローバル社会で生きていくためには、1つの正解だけを
追い求めるような学習環境に置かず、いかに物事を自発的に考える子に育てるか。
日本にいるとそんな環境を作るのは難しいです。ただ、そんなことを毎日考えています。
娘にはこれから先、どこを受験するにせよ、何を専攻するにせよ、どんな状況でも
自ら進んで考えることができるような人間になってほしい。答えは自分で探す。
そして実はこれ、稼プロに入った自分自身についても全く同じです。
これから先、企業内にせよ独立するにせよ、何を専門とするにせよ、どんな状況でも
自ら進んで考えることができる人間になる。答えは自分で探し出す。
改めましてこれから1年間、どうぞよろしくお願いいたします。
設楽英彦