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伝える力 ~朗読コンサートの稽古で学んだこと~

2019-05-15 12:00:00 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田 栄子です。今回は、コンサルタントに求められる伝える力について以下に紹介します。

5月9日に、金岩さんがこのブログで「人の印象は声で決まる」を綴っていますね。
彼女の投稿にも紹介されていましたが、6月2日に、宮崎絢子ボイストレーニング教室の朗読コンサートが開催されます。私も含めて、中小企業診断士が8名も出演するのです!

2月から稽古が始まりましたが、私自身、出張、先約の仕事などで、稽古に参加するようになったのは、実質4月半ばでした。その稽古の遅れを取り戻すべく、練習に励んでいます。

今回も、朗読コンサートの稽古を通じて沢山の学びをいただいており、その一部を以下に紹介したいと思います。

1.語尾は最後まで伝える(最後まで声を出す)
2.語尾の表現を考える
3.言葉の持つ意味を抑揚をつけて表現する
4.前の人の声を受け、次の人に繋げる

5.ナレーションの役割は聞き手に分かりやすく補足する

 

1.語尾は最後まで伝える(最後まで声を出す)

 私の悪い癖で、語尾がフワっとしてしまったり、流れてしまうことがあります。要は、最後まで声が出ていないのです。たとえば、「・・・・しました」という語尾では、最後の「た」は「あ」の口の形で、しっかりと腹筋を使って声を止めることで、聞き手に伝えきることができるのです。。

 語尾がスーっと消えてしまう人が私の周りにも多く見られます。文脈を考えると語尾には、大事な意味が込められているのです。話し手の意思がこめられている最後の1文字まで伝えるという意識が話し手に求められています。


2.語尾の表現を考える

 私たちのプレゼンテーションにおいて、聞き手に伝えたい内容はさまざまです。客観的な事実、明るい話題、悲しい話題、自分の決意……など、多岐にわたります。私は、今回の朗読コンサートでは、ナレーションのほかに配役もいただいていますが、配役の時に、「その役になり切れていない、今の読み方は講演をしているようだ」と何度も注意を受けてました。仕事がら、演じることはほとんどなく、講義をすることが多いので、そのスタイルが身についてしまっているのかもしれません。

 たとえば、決意を語るような場面では、自分自身に腹落ちさせた声で、聞き手に語りかけるというスキルも求められます。客観的な事実を伝える時には、起きている事柄の動きと声の音を連動させていかなければなりません。語尾の表現を考えるようになると、表現力が豊かになっていくことを実感しています。

 

3.言葉の持つ意味を抑揚をつけて表現する

 「・・・が」「・・・を」など、助詞の部分の声が大きくなったり、音程が高くなる人がいます。私もその1人です。このような伝え方は、文脈の意味ではなく、話し手の不適切な発声により抑揚がついてしまうので、訴求力が低下してしまいます。

 声が大きくなる原因は、腹式呼吸において息の使い方のバランスが悪いこと、また、途中で息が吸えていないため息を吸いたくなることにあります。音程が高くなるのは、癖によることが多いです。これらを直すには、やはりナレーションの練習が効果的でしょう。文字を読む際に、たとえば高くなりがちな助詞の部分に印をつけて注意喚起をすることを繰り返していくうちに、体得することができるのです。

 

4.前の人の声を受け、次の人に繋げる(心を一つにする)

 今回の朗読コンサートでは、小説も、詩も、複数人で一つの作品を作り上げていきます。チームで何かに取り組むとき、よく「心を一つにする」といわれますが、これは、容易なことではありません。朗読において「心を一つにする」とは、他の人がどのような声(音程、音色)を出しているのかということを、常に聴いている必要があります。それも、声だけではなく、内容をイメージして、そのイメージに声を重ねて聴かなければならないのです。

 前の人とは声質の違う自分が次の人に繋いでいくためには、前の人の声を受けて、同じ音程で発声することが求められます。朗読では、「聴く力」も養われます。

 

5.ナレーションの役割は聞き手に分かりやすく補足する

 登場人物がいる場合、その配役をもらった人は、その役になりきって感情を声にのせて表現していかなければなりません。一方、ナレーションは、ストーリーを分かりやすく解説する役割があります。ナレーション次第で、作品を壊してしまうこともあれば、逆に、聞き手の集中力を引き出すこともできるのです。登場人物のセリフを生かすためには、感情的な表現よりも、客観的にしっかりとした声で伝えるということが大切です。

 また、状況説明のナレーションが続くことがあります。その場合は、上記2.でも述べたように、言葉の持つ意味を声で表現することが求められます。このような場合は、シーンや物事の動きを分かりやすく伝えるために、滑舌を良くし、腹筋を使ったお腹から出る声で、音程や音色を使い分けていく必要があります。

 

 ボイストレーナーの宮崎絢子さんと出会い、朗読は、伝えるスキル、すなわち、プレゼンテーションスキルを高める上で、非常に意義のあるトレーニングであると実感できるようになりました。当塾では、6月29日から19期が開講! 秋に予定されている「話す」スキルの特別講義では、ボイストレーナーの宮崎絢子さんが登壇します。「声」へのこだわりは、当塾の特徴の一つです。

コメント (3)
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