18期の佐々木晋です。こんにちは。稼プロ!18期では副業の話がいつも盛り上がりますが、AERA 2019年5月20日号では「2枚目の名刺が仕事を自由にする」という副業ならぬ複業の特集が掲載されています。副業の特集は最近よくみますが、本業との相乗効果に焦点を当てた複業という点で非常に興味深い内容でした。複業的に副業を行うことにより、本業のスキルや士気を向上させている人たちの事例が取り上げられています。
私が特に関心を持ったのは、最初の事例で取り上げられているJOINSという人材紹介サービスです。これは都市で大企業に勤める40-50代の人の豊かな経験と、地方の人材ニーズをマッチングするサービスです。今の会社に勤めながら、遠隔会議等により副業・兼業的に地方の業務支援を行える点が特徴です。実は私は、常々こういうサービスがあったらいいなと思っていました。3ヶ月前に研修で、”我が社が社会貢献的な新規事業を行うとすれば?”という演習があり、私はこれに似たような提案をしました。
多くの会社の定年は60から65歳ですが、役職定年やポストの絞り込みなどがあり、50歳前後でこころの定年を迎えている人が多いと言われています。こころの定年とは、文字通り心が年齢よりも先に定年してしまうことで、頑張れなくなったり、組織で認められることを諦めるような状態を指します。「働く意味」を問う著作を多数持つ楠木新さんが使っている表現です。こころの定年に至る事情は人それぞれ違いますが、30年近いキャリアがありますので、専門的なスキルやノウハウを持つ方はたくさんいます。そうした方々が生活のためのみに定年まで会社に残るのは、生産人口が急速に減少していく中で、非常にもったいないと思います。業務改善や営業支援など、地方の人材不足に悩む企業のニーズに、都市の経験豊かなシニア会社員が複業的に対応すれば、こころの定年状態を再活性化し、本業の方でも再び活躍できるかもしれません。そうなるとまさに複業の相乗効果なので、支援する方・される方の双方にメリットがありそうです。
このようなサービスを供給できるようになるためには、自身の専門性やスキルを体系的に見つめ直すことが重要です。私も稼プロ!に入るまで、自分の専門性は弱いと思っていましたが、講義でキャリアプランを皆さんと考えていく中で、強みを自覚することができました。まだまだ気づいていない事もあると思いますので、普段の仕事でいろいろ試しながら、追求していこうと思います。そう思って仕事に取り組むと、毎日の仕事の面白みも増してきます。JOINSの記事はWEBでも公開されていますので、是非ご覧になってください。
https://dot.asahi.com/aera/2019051300070.html?page=2