みなさん、こんにちは。稼プロ!18期の杉山 佳正です。
1年間にわたって続いた稼プロ!講義も6月8日で最終回となりました。……ですが、今日のお話は、その前夜の出来事です。
とある稼プロ講義終了後の懇親会で、ふとした弾みで話題になったインバウンド(訪日外国人旅行客)。これからの地方はインバウンド需要の取り込みがカギになると盛り上がる中、それならうわさの施設をぜひ一度見学しよう、となるのは自然のなりゆきでした。
稼プロ講師の小林さんにチケットを入手していただき(なかなか入手困難なチケットのようです。ありがとうございました)、有志3人で向かったのは新宿・歌舞伎町。連日多くの外国人観光客を集めていると評判の『ロボットレストラン』を体験しました。
きらびやかなネオンが輝く歌舞伎町の中でも、2体の女性型ロボット?が鎮座する入口は、ひときわ目立ちます。チケットカウンターに数分並び、予約済のチケットを入手して、いざ店内へ。ギラギラな装飾が施された待合室は、どこかレトロなスナック風の雰囲気でした。
でも客層は、まるで違います。お客さんの9割方は外国の方と聞いていましたが、とんでもない。99%外国の方でした。それも欧米の方々が中心でアジア圏の方は少なかったように思います。フィッシュ&チップスをつまんでビールを飲みながら、ショーのスタートを待ちます。
時刻は21時30分をまわったころ。いよいよ会場に案内されました。長方形の会場は、広めの教室くらいのスペースでしょうか。ショーを行う空間を真ん中に挟んで、左右に3列ずつ席が並んでいます。満席の場内は、お祭りの前のような熱気で、いやがおうにも気分が盛り上がっていきます。
英語により注意事項がアナウンスされた後、場内は暗転。レーザー光線が飛び交う中、激しい太鼓のパフォーマンスからスタートしました。英語のアナウンスが優先で、日本語は後から、日本人である我々ですがアウェー感がハンパありません。
まさに目の前の、手が届くような距離で繰り広げられる歌とダンスのパフォーマンス。
初めのほうこそロック調のソーラン節が流れ、着物をアレンジした衣装のダンサーに和のテイストを感じました。しかし途中からは、ドラゴンなどのモンスターや恐竜型ロボット、某SF大作映画風のキャラクターなどが次々と登場し、バトルやダンスを繰り広げる何でもありの展開に圧倒されます。
途中2回の休憩を挟み(休憩時は夜店のような売店が現れます。電球型ソーダが売れていました)、2時間のショーを飽きることなく楽しむことが、視察することができました。ショーを堪能して帰る皆様は、笑顔、笑顔……。大変満足されているように私の目には移りました。
視察を終えて、特に感じたロボレスの魅力は2点です。
①外国の方々が考える日本のイメージを取り入れた演出
繰り広げられたショーは、アニメやロボット、ニンジャなど、おそらく外国の方が日本と聞いてイメージするだろうキャラクターが登場する内容でした。日本人の我々には、ちょっと違和感のあるものもありましたが、ありのままの日本文化を出しても受け入れにくいかもしれません。音楽については、終盤にはウィーアー・ザ・ワールドがチョイスされていたりして、日本の曲ベースとしつつ、時折、外国の方になじみの楽曲を取り入れた方が、より親近感を感じていただけるのかなと思いました。
②日本人ならではの“粋な”ホスピタリティ
会場で1つ感心したことがありました。ちょうど前の座席に、小さな2人の女の子がいる家族連れがいたのですが、ショーの始まる直前、女の子がせっかく買ったポップコーンをひっくり返してしまったのです。近くにいたスタッフが素早く掃除して、ショーが始まりました。途中で、突然今日の“大吉”と称して、会場内の画面で3桁の数字が回転し始めました。数字がピタリと止まって示されたのは、先ほどの家族の座席番号。そして、スタッフはなんとポップコーンのプレゼントを持ってきたのです。「ポップコーンをこぼしてしまう」というアクシデントを、素敵な思い出に変える“粋な演出”に、なかなかやるなあと感じた次第でした。
もともとロボットレストランは、日本人向けに営業開始したようです。しかし、今では、インバウンドに振り切った内容で、人気を博しています。純粋なエンターテイメントとしてもちろん楽しめますが、インバウンド取込みのヒントを得る意味でも、ぜひ一度、体験されてはいかがでしょうか。百聞は一見に如かずです。
追伸……ふとした会話をヒントに、体験イベントが行われる。このフットワークの良さも稼プロ!の魅力の1つかなあと思いながら、歌舞伎町を後にしたのでした。さて、明日は、最終講義だ!