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「中小企業BANTO」と「一流のナンバー2」

2019-09-01 22:00:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。
19期生の繁野邦博(しげのくにひろ)です。

先日、あるコンサルタントの先輩からこんな認定試験ができたことを教えていただきました。

その名も「中小企業BANTO」。

公益社団法人 全国経理教育協会『中小企業BANTO認定試験公式テキスト』中央経済社

Business Accounting aNd Total Officerの略称で、
中小企業の「番頭さん」といえる人材の養成を目指した認定試験です。
第1回目の試験は来年、2020年の9月27日(日)を予定されています。

試験の出題範囲は以下のような内容となっています。
1.分析及び評価:25論点
2.会計及び財務:25論点
3.税法:20論点
4.経営法務:20論点
5.ビジネスコミュニケーション:15論点

受験者としては、以下のような方々が想定されています。
・中小企業の現役経営者、次世代後継者
・経営管理の知識を習得しようとするビジネスパーソン
・企業のサポートを行う金融機関勤務者
・中小企業で実践されている経営や会計の基礎を学ぼうとする学生
・日本でマネジメントスキルを学ぼうとする留学生

ネーミングからして面白いなと思い、思わずテキストを購入してみました。
診断士一次試験科目の「財務・会計」、「企業経営理論」、「経営法務」と
重なる部分も多くあり、ビジネスマナーや社会常識まで、幅広い内容が
わかりやすく体系的にまとめられていて、面白い内容です。

ただ、想定されている受験生を見ていて1つ疑問に思ったことがあります。
番頭や参謀、組織のナンバー2を目指す人とは書かれていないんだなと。

この点をもう少し深く掘り下げたくなり、もう1冊本を購入してみました。

中谷彰宏『一流のナンバー2』毎日新聞出版

こちらの読者としては、以下のような方々が想定されています。

・一流のナンバー2になりたい方。
・一流のナンバー2を育てたい方。
・自分がリーダー向きなのか、ナンバー2向きなのか、わからない方。

「リーダーは責任が重いから、サブリーダーになりたい」では、失格。責任をとれるのが、参謀だ。
という、従来のナンバー2の認識を改める刺激的な書き出しからはじまり、

ナンバー2とは、トップと現場をつなぎ合わせる橋渡し役、教育係、ファシリテーター、
時にはトップと共に、または部下と共に覚悟を共有して仕事を進める重要な役割であるとして、
ナンバー2が実務に活かしていくための心構えや立ち居振る舞い方が62の具体例でまとめられています。

書籍紹介から一部引用しますと、
・リスクをとろう。
・人気より、人望を持とう。
・覚悟を共有しよう。
・慣習にとらわれない。
・仲がいいことを目的にしない。
・技術より、コミュニケーション力をつけよう。
・部下に憧れられる存在になろう。
・損な役を引き受けよう。
・混沌を恐れない。
・若手育成を通して、自分が学ぼう。
・何があっても、切り捨てない。
・部下の努力をムダにしない。
・最初にアイデアを言おう。
などなど。


本田技術研究所の本田宗一郎氏と藤澤武夫氏
松下幸之助氏と高橋荒太郎氏
ワンピースのルフィとゾロ

強い組織には共通して、ビジョンを持ったリーダーと、
リーダーや組織を陰で支えるナンバー2の存在があり、
リーダーや組織からもその存在が求められているように思います。

また、ナンバー2は、「役割」であると考えると、
社長と副社長という経営トップだけでなく、部長と課長、
プロジェクトのリーダーとサブリーダー、先輩と後輩、お客様と診断士など、

実務上のあらゆる場面で必要とされる流儀であることに気づかされ、
前段の疑問も解消されました。

前者の書籍では、経営を支えていくために抑えておきたい知識、スキル。
後者の書籍では、経営を支えていくためにありたい心構え、価値観、やり方。
どちらも基本的な部分からわかりやすくが学べます。

もしお時間ありましたら是非併せて読んで、
実務でのアウトプットに生かしていただければと思います。

コメント (3)
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