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新型コロナウイルスの感染者が出てしまった際に気を付けるべき3つのこと

2020-03-17 12:00:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。19期の西山です。

新型コロナウイルスが猛威を振るっており、終息の兆しが見えません。

企業活動にも大きな影響が出ていて心配な限りです。

今回は私の本業である広報の観点から、自社の従業員に感染者が出てしまった際の注意点を整理したいと思います。

 

最初に、感染者が出てしまった際のポイントを3か条でまとめます。

①焦らず当局の指示に従い、速やかに対応

②隠ぺいリスクは回避しつつ、従業員のプライバシーは守る

③社外の方に影響を与える場合は十分な説明と行動を

 

以下、それぞれについて説明します。

①については、感染の事実が判明した時点で、病院経由で保健所や自治体などと密に連携しながらの対応が求められます。

初動対応としては、感染者の出勤停止、濃厚接触者の有無の調査、オフィスの消毒などが挙げられます。

まずは慌てず当局の指示に従いながら、これらの対応を速やかに進めていきます。

感染者を拡大させないことがなによりも重要なため、初動のスピード感が求められます。

 

多くの企業が悩んでいるのが、②の対外的な公表をどうするかです。

感染の事実を公表すると、自社に負のイメージがつくため、公表を躊躇したくなるかもしれません。

心情は理解できますが、感染の事実を意図的に隠したとみなされ、社会の反発が強まる恐れがあります。

近年はネットやSNSなどで一般の人でも自由に発信できるため、感染の事実はどこかで外に漏れると考えるほうが自然です。

社内外の関係者の健康を第一に考え、自社にHPがあればHPで告知を、なければ関係者に個別に文書で伝えるなどの活動が考えられます。

ただしその際に注意するべきは、なんでも伝えればいいというわけではなく、感染者が特定されないようプライバシーに十分配慮する必要があるということです。

会社は従業員を守る存在であるため、あくまで匿名化された事実を抑制的に発表するのが基本線です。

 

最後の③については、感染者が出てしまった会社が不特定多数の方と接触する業種(たとえば飲食業など)だった場合、二次感染のリスクが高いため、①よりも強めの対応が求められるケースが想定されます。

具体的には、出社停止、接触者調査、消毒という対応に加えて、自社独自の対応(事業所・店舗等の期限付き閉鎖、テレワーク等)を上乗せして発表・実施することが考えられます。

従業員を二次感染から守ることも大切ですが、それと同じくらい、外部のお客様、取引先などの安全確保も重要です。

短期的な売上減は避けられませんが、それ以上に人命を優先するべきであり、ブレずに毅然と行動した事実は中期的なレピュテーション向上にプラスに作用すると考えます。

 

上記①~③は、心構えとしてはどの会社にも通じますが、あくまで一般論であり、業種業態に応じて実際の対応は変わってきます。

感染が判明した場合は、自社で勝手に判断せず、速やかに当局や外部の専門家に相談することが必要です。

まずは感染者が出ていない段階で、感染者発生という最悪の事態に備えつつ、それと同時に、感染者を出さないよう努めることが重要です。

こまめな手洗い、うがい、マスク使用、時差出勤や在宅勤務の推進、不要不急の会合の制限など、自分たちでできることを徹底し、一日も早い終息を心から望みたいと思います。

コメント (2)
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