こんにちは。19期生の堀川です。
コロナウイルス、国内では学校が再開するところもあるなど出口が近づいてきたように感じるこの頃ですが、中小企業の資金繰りはひっ迫した状況が続いています。
信用保証協会のコロナ関連制度については、繁野さんが3月11日の記事に書かれておりましたが、改めてざっくり説明するとともに、実際どれが借りやすいの?ということを書こうと思います。
セーフティネット保証は1号~8号まであります。4号は地震や台風など災害が起こったときに、災害を受けた地域(県や市町村など)が指定され、その地域に事業所があれば認定を受けることができるというもの。今回は全国ですので、売り上げ減少要因を満たせば国内の事業者は誰でも使えます。5号は不況業種が指定されるもので、大体3か月ごとに業種の見直しがされています。3月11日に40業種、13日に316業種が追加されました。
危機関連保証は平成30年4月に施行された制度で、今回初めての発動です。セーフティネット保証が2階建て(通常の保証枠とは別枠280M)なら、危機関連保証は、3階建て(さらに別枠280M)といわれています。
さて、どれが借りやすいかですが、簡単にポイントをまとめると以下のようになります。
①セーフティネット4号
全業種対象、100%保証、売り上げ減少要件△20%(最近1か月)
②セーフティネット5号
業種指定あり、80%保証、売り上げ減少要件△5%(最近3か月)
③危機関連保証
全業種対象、100%保証、売上減少要件△15%(最近1か月)
ズバリ、①のセーフティネット4号です。
理由は2つ。100%保証で金融機関の負担がないため融資を受けやすい。(80%保証というのは、代位弁済金の20%は金融機関が負担することになる)
もうひとつの理由は、③危機関連保証は金融機関にモニタリングの義務があるからです。事務コストが増えるので敬遠されがち。(といってもそれを理由に断ることはありませんのでご安心ください)
金融機関担当者目線でいえばダントツ4号ですが、地公体によっては制度融資との併用や利子・保証料の補給がある場合もあります。そうなると一概には言えませんので、調達コストも考えたうえでご検討くださればと思います。