19期生余合です。
今回は私のブログで3回目の山紀行です。
3月に入り、新型コロナで世の中が喧しい中、「人の来ないオープンスペースに行くなら大丈夫だろう」とかねてから相棒と計画していた新潟の日白山に行く、つもりでした。
山は山で今年は更に天候不順で雪が少なく、宿屋に予約の電話をすると「どこ登るの?日白山?もう雪が少なくて登れないよ」とのこと。「えっ・・・。また考えて電話します」と愕然として電話を切ろうとすると向こうでも「あっ、ちょっ・・」と何か言いたげな声を耳から離した受話器から漏れ聞きながらガチャンと切りました。宿のおじさん、ただでさえ客が少ないのにいつもの「顧客本位」の営業姿勢がつい出てしまって、久しぶりの客から掛かってきた予約電話を切られてしまい、「しまった!」と思い直した末の「あっ、ちょっ・・」だったのでしょう。宿のおじさんごめんなさい、来年また行きますから。
ということで、急遽方針変更でいつも練習に登っている丹沢へ。今回は1泊で行くことにしました。コースは神奈川県渋沢・大倉口から塔ノ岳、丹沢山まで行って一泊。翌日丹沢山から蛭が岳を経由して東野に降りバスでJR藤野に抜ける20Kmです。
大倉から塔ノ岳は、通称バカ尾根と言われている階段だらけの道で(丹沢は全般的に階段が多いですが)これまで30回も40回も登っているので1月初旬以来ろくに山に行けていない私でもまあ、多少息が切れる程度だろうと思っていたのが大間違い!確かにテントこそないものの、上で飲む酒やら食い物やらで夏場に行くのと同じ重さのリュックに太ももが悲鳴を上げ、塔ノ岳間近で階段を1段上がるのにいたい痛い!
日頃スクワットやリュック背負ってのウォーキングで、頻度的には練習しているつもりでしたが、やはり本番の山自身に行く頻度が少ないと強度が足らず、老化スピードを落とせていないことが如実にわかりました。足の「つり」にはテレビで薬の宣伝もやっている「ふくらはぎ」の「ピキーン」は私のような年齢になるとご経験された方も多いと思いますが、太ももがつるのも相当痛いですよ。この足の「つり」、どうもどうして起こるのか、特にどうして一時的にあれほど痛いのかは本当のところはわかっていないらしいのです。マグネシウムやカルシウムといったミネラル不足や寒さなどからくる血行障害、脱水症状などが原因の一つだろうと言われていますので、私も最近は登る前にマグネシウムの錠剤を飲むようにしていましたが、今回はダメでした。やはり、山そのものにもう少し足繁く通わないとどんどん弱くなることがわかりました。
年齢を重ねるということは、自分がこれまで経験してきた以上の頻度X強度でトレーニングしないと老化に負けてしまうということなのでしょう。一方で、やりすぎると関節や筋肉そのものを壊してしまい、それを治すのに若い頃の倍の時間が掛かるので、その間練習ができず倍返しで衰えてしまう。なんでもそうなのでしょうが、横軸に死ぬまでの時間を取り、縦軸にトレ-ニング量を取って日々のトレーニング量を時間で積分した面積が最大になるように、あるときは「明日でいいや」ではなく「今でしょ」と重い腰を上げて山へ行く。ある時は「ちょっと膝が痛いけど行っちゃえ」を我慢して「後3日休もう」と自重する。このバランスを意識的に行うことが年を取ることだ感じた今回の山旅でした。
追伸
今回は泣きっ面に蜂で、下山後つった足を揉み解す温泉もコロナのおかげでどこも臨時休館。
ボロボロでの帰宅でした。