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そろそろ診断士1次試験の日です

2015-08-05 23:00:00 | 事務局からのメッセージ

こんにちは、事務局の佐野です。

8月になりました。8月といえば、夏休み、お盆、夏祭り、花火大会等々いろいろ思い浮かびますが、私たち中小企業診断士として忘れられないのは、1次試験の受験ですよね。私は、平成20年都内の某大学キャンパスでの受験でした。その時は2日間とも朝から暑く、エアコンの効きも今一つだったので、問題だけでなく暑さとの戦いでもあったことを覚えています。今年度は、次の土曜日曜 (8~9日)。受験生の皆さんは、まさに今が正念場。体に気を付けて、頑張って欲しいですね。

さて、一般社団法人中小企業診断協会のホームページには、過去の1次試験及び2次試験の結果について統計的に公表されていることをご存知でしょうか。受験生や受験指導関係の方でなければあまりご覧にならないと思いますが、時節柄気になってしまい、詳しく見てみたくなりました。統計データを眺めながら最近の傾向として気づいたことを、いくつか書きたいと思います。ただ、1次試験についてのみ対象としていますし、あくまでも私見ですので、その点ご了承ください。

https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/001_shiken_kakokekka.html

1.受験生が減っている(特に、若い世代)

平成22年の15,922名をピークに、以降毎年減り続けています。平成26年度は13,805名まで減りました。特に若い世代の受験離れが顕著です。申込者数になりますが、20代は平成22年が4,407人に対して平成26年が3,209人に、30代は平成22年が8,700人に対して平成26年が7,081人に減っています。厚生労働省のホームページによると、同じ経営系の国家資格である社会保険労務士の方も同じように 平成22年以降受験者数が減り続けているようですので、景気や雇用情勢等の国内経済状況や総人口の減少なども影響しているのかもしれません。診断士に関して言えば、平成22年、23年は合格率が16%前後とかなり低かったので嫌忌されたのでは?という見方もできます。その後平成24年以降は、合格率が23%程度まで上がってきています。その影響を受けて今年位から持ち直してくれるといいのですが。

2.女性の合格者が増えている

女性については、受験者数は微減ですが、合格者は少しずつ増え続けています。平成22年の109名を底に、以降は毎年増え続け、平成26年は209名となり、新試験制度となった平成18年以降最多の合格者数を記録しました。女性の社会進出の増加に伴い、自ずと女性診断士の誕生機会も増えているものと思われますが、この傾向は今後も続くでしょう。現在の診断士の男女比率ですが、個人的な印象としては9(男):1(女)くらいではないかと思っています。今後診断士となる女性が増え、いずれ8:2から7:3と変わってくると、診断士活動の質そのものが変わってくるのではないでしょうか。特に独立診断士の割合は女性の方が多いと思いますので、女性診断士の増加は独立・非独立構成にも影響が出るのではないかと思います。

3.シニア世代の合格率が高くなっている

これまで30歳代~40歳代の合格率が高い傾向がありましたが、平成24年以降は50歳代~60歳代のシニア世代の頑張りが顕著になっています。平成23年までは10数%程度だった合格率が、平成24年度以降は20%越えが常態化し、特に60歳代においては前年比2倍以上の合格者を出しています。要因の一つに、2012年問題とまで言われた団塊の世代の一斉退職が影響しているのではないかと考えられます。これまで日本経済をけん引してきた人たちが、その経験と知恵を第2の人生に活かそうということで、退職後にできた時間を活かし試験勉強に取り組んだ結果ではないかと思います。一方で、切実な事情として65歳まで引き上げられた年金支給開始年齢に達するまでの対策として、仕事を得るために自らの価値を高めるために診断士資格を取る人が増えたということも要因の一つだと思われます。こういう背景を考えると、しばらくはシニア世代の頑張りが続くと思います。

傾向のまとめとして、受験者数が減る中において女性とシニアの頑張りが目覚ましいことがわかりました。ただ、個人的には、これからの日本を背負っていく若い人たちにもっともっと積極的にチャレンジして欲しいです。特に、経済学、経営学、商学を学ぶ学生さんに頑張ってほしい。学生さんには時間がある、大学で研究している内容とのシナジー効果が出せる、なんといっても記憶力が高いし、体力的に無理が利く。そんなベストな状況を利用しない手はないでしょう。

もし自分がもう一度人生をやり直せるのであれば、大学在学中に1次試験を突破し、大学院の養成課程で資格をとり、卒業後数年民間企業に就職して経験を積んだ後、30歳で独立…なんていうプロセスを歩んでみたいですが。え~っと、戯言はこの辺にして…

若い人も女性もシニアの方も、今年の受験生の皆さん、1年間の集大成、力を尽くして頑張って下さい!応援しています!!

※合格し、2次試験もクリアしたら、是非『稼げる!プロコン育成塾』への入塾を。お待ちしています!

 

コメント (3)
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