東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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この3年間の振り返り

2015-12-26 22:39:33 | 15期生のブログリレー
みなさま
 
15期生の矢口です。
おばんでございます。(いわきの方言?「こんばんは」です)
 
先日の星野さんの投稿にもございましたが、
私はこの12月末で3年間携わった今の職場である福島県いわき市のNPOから離れます。
 
2013年1月に前職を辞めていわきに単身で来た後、3年間にはいろいろと私自身も勉強・成長させていただきました。
その中で大切にしてきたことを僭越ながら述べさせていただこうと思います。
 
●まずは携わっているプロジェクトの大前提(=福島・いわきの農業の復興)を常に念頭において行動(基準と)すること。
私のような外部から支援という形で地域に入ると
下手すると、支援「してあげる」という態度になったり、押し付けになってしまいがちです。
プロジェクトとしては、一時的な助成金・寄付金やボランティア数に依存せず、継続性を担保できるような仕組み作りも必要です。
私は農業やプロジェクト運営に関しては、全くの素人だったため、地域のことも含めて
とにかくやり方を聞いたり、素直に実践してみたりをしました。
初年度は、年末の反省会において一部から散々に言われ辛い時もありましたが、、
段々と経験、コミュニケーションを重ねていくことで、頼りにされるまでになりました。
また、農家さんの温かいおもてなしや他の地域で頑張っている同じ立場の人たちの活躍も励みになりました。
継続性の担保については、なかなか手が回りきらなかったのと組織の壁を乗り越えにくく、志半ばになってしまいました。
 
●農家さんと外部からのボランティアさんのコーディネート業務が主な業務としてあったのですが、
各々の希望を汲んで、より良いマッチング、段取りに力を入れました。
普段から畑に足を運び(私自身も癒されつつ)、やるべきことや変化を農家さんと相談しつつの繰り返しで
農家さん方もそれぞれ状況が違うことを把握し、ボランティアさんも団体・企業、グループ・個人とでも目的やでき得ることが異なるもので、
結果的にお互いのファンになってもらうように考えるのは、大変でも楽しくもありました。
どうしてもお金をいただく都合上、ボランティア(団体・企業)の希望を優先させてしまうのですが。。
 
●また、地域若者サポートステーションというニートや引きこもりの若者を「就業支援」という形で受け入れ、
一緒に作業をしているのですが、
あくまで無理をさせず「就業」にならないように、自信をなくしてしまうような言葉は使わないなど、
こちらの都合でなく彼らのことを考えた対応を心がけていました。
 

共通しているのは、寄り添い、核になりながらも黒子に徹したということでしょうか。
残念なのは、誠実に現場を理解し得ない上司の事情もあり、きちんとした後任ができなかった面はあります。
でもあと5日間ほどあるので、実感はまだ途上なところがあり、
全て片づけ終えていわきから実家へ帰る道中に去来するものは、後悔なのか充実感なのかまた違うものかもしれません。
それでも貴重なこの3年間の経験を活かしていくべく、来年からもさらに頑張って参ります。
(長々と失礼いたしました)
 
みなさま、どうぞ良い年をお迎えください。
 
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クリスマスには何をプレゼントしたい?

2015-12-25 08:59:36 | 講師亀田からのメッセージ

講師の亀田です。今日はクリスマスですね。

そこで、今回はクリスマスプレゼントにまつわる調査について、お伝えしたいと思います。

 

玩具メーカーのバンダイが、0~12歳の子どもを持つ親800人を対象に、「今年のクリスマスに関する意識調査」を実施しました。

 

調査内容は、親が贈る子どもへのクリスマスプレゼントに着いて尋ねたところ、「知育玩具」(13.5%)が初の1位になったそうです。昨年まで13年連続で首位だった「ゲームソフト」を抑えての躍進となり、とても興味深い結果となっていました。

5位までの結果は以下の通りです。

 

今年の親から子どもへのクリスマスプレゼント

1位 知育玩具 13.5%

2位 ゲームソフト 13.1%

3位 ぬいぐるみ・人形・フィギュア・ロボット 10.4%

4位 車玩具 7.8%

5位 絵本・本・図鑑 7.0%

 

また、親が子どものころにもらってうれしかったプレゼントについては、1位「ぬいぐるみ・人形・フィギュア・ロボット」(18.3%)、2位は子どもへのクリスマスプレゼントと同様に「ゲームソフト」(11.1%)、3位は「ゲーム機」(11.0%)と、子供とはやはり異なる結果となっています。

 

益々複雑な世の中になる中で、親としても単に「遊ぶ」だけで終わらない、「知恵」も同時につけて欲しい、という願望が込められている気がします。

そんな私も、4歳の息子には本人の希望もありましたが、「子どもチャレンジ」をプレゼントしました。

 

みなさんも、良いクリスマスをお過ごしください!

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AIBA貿易アドバイザー

2015-12-24 02:00:00 | OB生の近況報告・活動報告

皆様こんばんわ

14期生の佐藤充重です。

本当にお久しぶりという感じでブログの投稿を致します。

 

5月末にプロコン塾の最終回があり、6月27日に卒塾をしました。

それから1~2ケ月はその余韻に浸っていたのですが、ふと思い立って

AIBAの貿易アドバイザー資格に挑戦することとしました。

これは以前はJETROの貿易アドバイザーと言っていたものです。

 

貿易実務検定資格は持っているのですが、それは主に貿易の実務中心の知識と

経験を問うものです。

 

一方AIBAは貿易のアドバイザーなのでマーケティング、

貿易英語、経営戦略、時事の貿易や経済の動きといった非常に幅の広い知識と

実務経験が要求されます。

しかし、私は気が付きました。これは診断士にとってはとても有利な試験であると。

 

マーケティングにはSWOT分析、製品ライフサイクル、価格戦略、ポジション別戦略

等々、診断士の受験の時のサブノートを見返せば(もう15年も前ですが)基本は同じ。

 

一方、困ったのが時事についてでした。

JETROの資格なので、JETRO世界貿易投資報告と通商白書から出題がされます。

それも細かい数字が出るんです。

もう私の年齢になると、診断士の受験をした時のようには数字が記憶できません。

ほんとうに困りました。

 

でも、4ケ月くらい前から勉強をはじめたので、時々仕方なくですが

会社の昼休みや勤務中(幸い貿易取引の仕事をしておりますので)に読んでゆくと

結構面白いことが書いてあると思いました。受験とは関係なく世界の中の日本の存在、

ポジションがとてもよくわかります。

中国の一帯一路政策、TPPやさまざまなFTAの戦略、日本の貿易による諸戦略、

とても面白かったですよ。やはり日本の官僚は優秀ですね。

 

これらの2015年版は、『JETRO世界貿易投資報告2015』、『通商白書2015』

で全文と要約版が公開されていますので、一度覗いて見られてはいかがでしょうか?

特に要約版はヴィジュアルでとてもよくまとまっていますのでお勧めです。

 

で、試験はどうだったかって?

それはもう少しして結果が出ますので、ということにしておきましょう。

 

最後までお読みいただき有難うございました。

 

 

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ご縁は大事に

2015-12-23 16:34:58 | OB生の近況報告・活動報告

こんにちは、13期の本間です。

久々のプロコン塾ブログへの投稿です。

 

本日は日本酒企画を通して、プロコン塾から学んだ「ご縁の大事さ」について書こうと思います。

 

思い起せば2年前(もうそんなに経ちますね。。)、まさに今頃の時期に育成塾で出版企画の講義がありました。

この講義で企画した日本酒・酒蔵に関する企画は、後日「企業診断」の連載に繋がるのですが、講義当時、私は日本酒グループとは別のグループで、最初はメンバーではありませんでした。

その年の有志による忘年会で、グループのとあるメンバーからお誘いを受けて、メンバーに加わることを承諾させていただきました。

 

そして2014年6月から始まった「企業診断」の連載のうち、私は2014年9月号で東京の福生にある「石川酒造」の執筆を担当させていただきました。

日本酒の連載は7カ月続き、執筆活動はひとまず一息ついたのですが、「ご縁」は今年になっても繋がります。

 

まず、今年の10月に開催された中央支部の「知のホットコーナー」。

当時取材をさせていただいた石川酒造の石川社長をお招きし、ご講演していただく機会を持つことができました。

 

さらには、11月の研修部主催の「石川酒造見学&懇親会」。

「知のホットコーナー」との連動企画で実施されましたが、石川酒造を見学し、併設のレストランで日本酒を飲みながら会員間、または海外の方と交流を深めるイベントです。

この2つの支部イベントともにプロジェクトメンバーとしてサポートさせていただきました。

 

最後に、12月に開催された中央支部の部長会・執行役員会の懇親会では、石川酒造の日本酒を使った利き酒大会を開催し、企画の準備と当日の司会を担当させていただきました。

 

講義当時、日本酒企画メンバーでなかった私ですが、「ご縁」により、ここまでの活動につなげることができました。

今回の件を通して、継続の大切さは改めて感じます。私は企業内診断士のため、すべての時間を診断士活動に充てることはできませんが、それでも継続して活動していくことで、様々な人とつながることでき、その結果として自分では想像もしていなかったチャンスや体験に遭遇できたりしています。

診断士の資格を取得した当初は、今後どのように資格を活用するべきか難しく考えた時期もありましたが、とりあえず色々なところに顔を出して、周りから様々なものを吸収する中で、ある程度自分の方向性が見えてくると思います。

何も分からなくてもとりあえず行動して、何かの活動に参加してみるというスタンスは、特に企業内診断士にとっては非常に重要と考えています。

 

最近のブログを拝見させていただきましたが、福島への有志による活動は非常に素晴らしいと感じました。参加された方は、今後きっと今以上に素晴らしい体験に巡り合うチャンスがあるんだろうなと思います。

 

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意見のまとめかた 日本とアメリカの違い

2015-12-22 07:00:00 | OB生の近況報告・活動報告

堀江でございます。本日は意見のまとめあげに関する日米比較。ちょっと堅い話です。個人体験論ですのであしからず。 

お伝えしたいことは次の3点。

(1)  ブレインストーミングで出た意見のまとめ方は、日本とアメリカで異なる
(2)  日本ではまとめる過程(情報共有)を重視。アメリカでは、まとめあがった結論を重視
(3)  日本式にたてたた戦略はアメリカ人から「それは戦略とは呼べない」と言われる。アメリカ式の戦略は日本人には「絵に描いた餅」だと受け入れてもらえない

20人程度のビジネスユニットで、何か方針を立てていると想定します。マーケティング方針や、顧客ターゲットの見直し、重点投資分野の決定など。どの現場でも、ブレインストーミングを使い意見を集めることが多いと思います。 

さて、たくさんの意見が集まったとし、そこから結論をどう導きますか?

日本の現場ではKJ法に類する方法で「皆」で「まとめ上げていく」ことが主流だと思います。シニアメンバーがリーダーとなり、それぞれの付箋を皆で読み込み、優れた意見に共通する概念や背景の意味を考え、別の付箋にまとめていきます。じっくり読み込む過程で、各人の真意を確認します。この確認作業を通じたベクトル合わせが重要。民主的に、時間をかけて意見集約をすれば、チーム全員が「すとんと」納得する結果にたどり着きます。 

一方、アメリカのビジネスの現場では、ボス指名の「少数の優秀な部下」が、アイデアを「抜き出してつなげる」事が多いようです。その切れ者が、キーとなる意見選び、論理的つながりや経営理論、補足データを重視してつなげ合わせます。この作業はもちろん全員参加で目の前で行われますか、集約自体は必ずしも民主的ではなく、あれよあれよと目の前でまとめあがっていきます。意見だしは民主的平等に、結果導出は権力主義的にです。出来上がるのは、「理論に基づき最も正しいであろう」戦略や方針です。参加者の多くが予想しなかった結論になることもありますが、論理的整合性はとれています。

ブレストまでは同じだけれど、出てくるものが異なる。

日本式は、「参加者全員が」納得する結論が導かれます。でも議論に参加していない人には伝わりにくい表現や論理構成が含まれることがあります。アメリカ人には、「それは単なる意見集約じゃないの?どこが新戦略なの?」と物足りなさを感じる。アメリカ式は、推論上正しい結論を得られる。でも日本人の多くは納得せず、「あんなの、聞こえはいいが実行不可能だよ」と、打ち上げで不満をこぼす。よくある光景です。

なぜこうなるか。

エドワード・ホールが提唱したコミュニケーションにおける高コンテクスト・低コンテクスト論が参考になります。それによれば、

(1)  日本のコミュニケーションは「高コンテクスト」。共有している文化・情報が多く、コミュニケーションにおける言語の役割が低い。細目を説明しなくても情報を伝えることができる。
(2)  アメリカは「低コンテクスト」。言葉が意味する事が明確に定義されている。コミュニケーションにおける非言語部分が少ない。情報を伝えるために、基本的な事柄も言葉で説明する必要がある

ここまでは常識的なこと。そして、
(3)  「高コンテクスト=日本」の文化では、通常のコミュニケーションでは細かい背景情報を必要としない。しかしながら、新しい問題を解決しようとする際は、各人が「総て」を知りたがる。知った(情報共有した)うえで、判断を下す。「低コンテクスト=アメリカ」の文化では、言葉はコード化されていて、明確な意味をもっている。他人が合理的な判断を下せば、それを素直に信じ受け止める。

ホールに基づけば、こういう作業が必要になります。

アメリカ式にたてられた戦略を日本人に浸透させるためには、個々人を対象としたセッションを開き、細かい背景を説明し共有する必要がある。説明を受けて初めて合意を受け入れる。日本式にたてられた戦略について、アメリカ人から信頼を得るためには、当たり前の部分まで文章化し戦略に落とし込む必要がある。戦略が信頼に足りると判断すれば、それ以上の説明はいらない。外部コンサルが作った提案を容易に受け入れる文化的理由も、ここにあります。

興味深いのは、ホールは独仏間のビジネス摩擦研究を先に出版し、追って同じ日米にも適用したという点です。コミュニケーションに悩むのは日本人だけではありません。ドイツ人は低コンテクスト、フランス人は高コンテクストとのことで、同じ欧州内ですら似たようなことが起きているのです。

今回はここまで。長文失礼いたしました。

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