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クラフトビール

2015-12-07 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

こんにちは、前回のブログで予想した今年の流行語大賞を思いっきり外した(涙)佐野です。。。

気を取り直して、今回はクラフトビールについて書いてみたいと思います。
お酒好きが集まる当塾の皆さんであれば、「クラフトビール」についての説明は不要でしょう。でも塾生以外の方もご覧になっているかもしれませんので、簡単にご紹介を。

クラフトビールとは、大手メーカーが造るビールに対して、小規模な工場で手造りされる高品質なビールのことをいいます。
よく「地ビール」なんていう言葉を聞かれた方もいらっしゃるでしょう。岩手の銀河高原ビールや軽井沢のよなよなエールなどのブランドはご存知の方も多いのではないでしょうか。

平成6年に酒税法が改正され、免許を得るための最低製造数量が大幅に緩和されたことを契機に地ビールブームが到来しました。地方の観光地を中心に多くの地ビール工場が誕生しました。ところが、ブームに乗せられ採算度外視で製造したり、品質の悪いビールを作ったりした結果、多くの事業者は淘汰されてゆき、平成15年頃に一旦ブームは沈静化します。
しかし、その後地方だけでなく都市部において、その地の利を活かした高品質なビールを製造する事業者が登場したり、大手ビールメーカーがクラフトビール事業に参入したりして、現在は第2次のブームを迎えたと言われています。

ビールというと、居酒屋に入って定員さんに「とりあえず、中生」といって注文される、とりあえずな飲み物という位置づけにあり、味よりものどごしを楽しまれた後は、他のお酒に移行されてしまうという、寂しい役どころを担ってきました。クラフトビールを作っている人たちは、この習慣を打破し、ワインや日本酒のように、ビール本来の味を料理と共に楽しんでいただける商品を世に送り出すべく日夜努力を重ねているといいます。

先日あるセミナーで埼玉・川越で地ビールを作っていらっしゃる株式会社協同商事の朝霧社長のお話を聴いてきました。COEDOビールというブランドで5種類のビールを製造。素材や製法に徹底的にこだわり、味、色、香り、そしてのど越しの良さを追求しています。川越名物のさつまいもから造られた商品もあります。
ビールの本場ドイツから職人を招き、5年の歳月をかけてその技を職人たちに叩き込んでもらったそうです。パッケージにもこだわり、海外でも受けられるデザインを心掛けました。その結果、本格的ビールとデザインが海外市場で受け入れられ、国内よりも海外売り上げが大きく成長しているようです。

大手ビールメーカが大量生産しているイメージが強いですが、COEDOビールのようなクラフトビールが高品質を売り物に、先鋒となって海外への進出を加速してほしいですね。多くの酒類がその生産量を落としている中で、クラフトビールだけが成長しているという状況もあり、国内ビール市場ではまだ1%にも満たないクラフト市場。今後の拡大の余地は非常に大きいと言えるでしょう。
早速私もCOEDOビールを買って、その味を楽しんでいます。プレミアムビールよりも個性が強く、何かを主張する感じ。写真の商品は、とてもふんわりとやわらかい口当たりで、アルコールの刺激をあまり感じることなく、麦芽の風味そのものを楽しむことができます。このビールに合う食事はある程度限られるかもしれませんが、合う食事とは他を寄せ付けない組み合わせになるでしょう。まさに様々な料理の味を知る大人向けのビールと言えるかも知れません。

是非皆さんもクラフトビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ただし、お値段がちょっと高めですので、お祝いの席とか頑張った自分へのご褒美的な感じでの飲用をお勧めします。

 

コメント (3)
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