ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

One Foot In The Grave / Beck

2015年12月21日 | オルタナティヴ・ロック

One Foot In The Grave / Beck (1994)

童顔と、その童顔に似合わない骨太の音楽探求姿勢で印象深いベック(Beck)。御多分に漏れず90年代半ばのオルタナティヴ隆盛の時代に「Mellow Gold」(1994)で初めて知り、「Odelay」(1996)の完成度の高さに参ってしまった。ただその頃はビースティー・ボーイズ(Beastie Boys)などと並んで、生音の使い方やセンスの良さにばかり注目していたので、彼の音楽的背景まで突っ込んだ聴き方はしていなかった。彼はその後もコンスタントにレベルの高いアルバムを発表し、浮き沈みの激しいショービズでいまだに一線級で活躍しているのはさすが。自分はそれ以降全然聴かなくなってしまっていたので、音楽性に変化があったかは知らないのだが、中古屋でちょうど「Mellow Gold」と同じ時期にインディペンデント・レーベルから発売されていたアルバムがあったので購入してみた。

聴いてみてビックリ。こちらはどっぷりルーツ寄りの楽曲で、名曲「Loser」と同時期の録音とは思えないくらいフォークやカントリー・ブルース・スタイルの曲がクラシックなスタイルで演奏されている。一緒にやっている連中がどんな人物かの知識がないが、明らかに売れる路線ではない音楽。(当時)最新の音楽との融合から弾かれた曲をそのまま封じ込めたという感じだろうか。でも彼の当時の音楽も、他の売れ線とはちょっと違ってルーツが見え隠れしていたから、表現方法が違うということなんだろう。レッドベリー(Leadbelly)やロバート・ジョンソン(Robert Johnson)達を容易に思い起させるシンプルな演奏。これもなかなかいい。もっと早く聴いてなきゃダメだったな。

中古店にて購入(¥176)

 CD (1994/6/14)
 Disc : 1
 Format: Import
 Label : K. Records
 

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みのや @愛知県西春日井郡豊山町

2015年12月20日 | 愛知県(尾張)

豊山町の41号線から少し東に入ったところにある手打ちうどん・みそ煮込みうどんの店「みのや」。創業は昭和48年(1973)だそうで、佇まいこそ往年のうどん屋だけれども、看板や暖簾がポップで新しい感覚を取り入れていて、代替わりしているだろうことを想像させる店構え。店前に駐車場はあるが、昼時ともなるといつも車がいっぱいの人気店。この日は日曜日だったが、開店してすぐに駐車場はすぐ満車に。土鍋に「にこ」と書かれたイラストが面白い暖簾をくぐって中に入ると、思ったより広くない店内は相席の大テーブルもほぼ満席の盛況。店員がみなTシャツを着た若い人達ばかりで活気がある。客層は老若男女様々で、見渡すとやはり煮込みうどんを注文している人が多い。品書きには(この地方で)定番の味噌煮込みの他に人気の「カレー煮込み」や「牛もつしょうゆ煮込み」なんて変わったものもある。以前は限定で「カオソーイ煮込み」なんていうエスニックな物を出していたそうだ。面白そう。自分は早速、定番の「親子味噌煮込み」を注文。別で何種類もの天ぷらがあって「紅かしわ天」にすごく惹かれたが、自重。

しばらくして土鍋に入った味噌煮込みと、とん水がお盆にのって運ばれた。具は鶏肉、葱、揚げ、花麩、暖簾と同じイラストが焼印された蒲鉾、それに玉子。いい香りに、はやる気持ちで麺を引きずり出し、熱いので一度とん水に上げてからすする。少し平打ち気味の麺はこの地方ならではの少し硬さの残る食感。それでいてしなやか。噛む楽しみもあり、箸が止まらない。コレ出来のいい麺だなァ。麺に絡まる八丁味噌のつゆもいい塩梅。同じ味噌煮込みでも、店によって麺の特徴や味の濃さ、とろみの加減や味噌の風味で印象がかなり変わるものだが、こちらの煮込みはとても自分好みのものだった。終盤に玉子をとん水に移し、黄身を割って味噌つゆを足し、味を変えて楽しむ。あっという間に完食して身も心もホカホカ。汗を拭いつつ、待ち客を意識してすばやく店を出た。こちらはきしめんにも定評がある。次は何を食べようかナ。(勘定は¥850)

 

みのや

愛知県西春日井郡豊山町大字豊場字流川188

( 豊山 豊山町 とよやま みのや 味噌煮込み みそにこみ カレー煮込み 手打ち 手打ちうどん きしめんスタンプラリー )

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中華楼 @岐阜県岐阜市

2015年12月19日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の福光にある中華料理店「中華楼」。幹線道路から入った住宅街にあり、見た目も地味と言うか駐車場しか見当たらないし、知らないと来られないが、ホテル中華出身の本格的な調理で人気の店だと聞く。自分もバイクで出掛けてみたが…うーん、ここは通りかかってちょっと、という感じでは入れないわ。ガレージにバイクを停め、階段を上って2階へ。店内には給仕の奥様がいらっしゃって、厨房は無いので、調理は階下で行っているようだ。回転式円卓もあるが、ざっくばらんとした雰囲気。テーブル席に案内され、メニューを眺める。「今週のサービスランチ」6種の他、店内のいたるところに別メニューが貼り出してあり、かなり迷った。最近色々な店で食べ歩いているので「ぴりっと麻婆豆腐ランチ」と名付けられている定番の麻婆豆腐を注文。そうこうしている間にも客が次々に入って来る。女将さんとの会話を聞いていると常連客ばかりのようだった。

雑誌を読みながらのんびりと待つ。やや時間がかかって、見た目からも充分に辛そうな麻婆豆腐が運ばれた。その後にカートに載せてご飯、スープ、それに点心(唐揚げ、春巻き)、ポテサラがのった皿も運ばれる。すると女将さんが「もっと辛くする?」と花椒を持って振りかけようとする。いや、まだ食べてませんよ…(笑)。麻婆豆腐は予想通り、花椒が強く効いて痺れるほど。もちろん辛さも強い。ご飯無しではいられない。ただ豆鼓(ドウチ)のコクは控えめなので、辛くて痺れるけど止められないという快感を得るには少しバランスが悪いかな。自分のように麻辣が好きな人なら楽しめるだろう。デザートは杏仁豆腐。後からHPを見て知ったんだけれど「当店の杏仁豆腐は世界一です」の文言が。そしてその味やいかに…、すいません、ほとんど覚えていません(汗)。今度は夜に行ってアラカルトで頼んで、締めを杏仁豆腐にしたいと思います。(勘定は¥950)

↓ お店のマッチ、表裏

 

この後の記事はこちら

 

北京・揚州・四川料理 中華楼

岐阜県岐阜市福光西2-10-16

( 岐阜 岐阜市 ぎふ 福光 ふくみつ ちゅうかろう 中華料理 四川料理 麻婆豆腐 杏仁豆腐 医食同源 )

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みよし亭 @岐阜県関市

2015年12月18日 | 岐阜県(中濃)

うなぎで名高い岐阜県関市。その中でも、まだそう古くない店でありながら、すでに評判が高い「みよし亭」。平日でも駐車場は一杯で、開店前に行列が出来ていることも少なくない人気店だ。雨がそぼ降る平日の夜、たまたま仕事で前を通ったら、駐車場に車がほとんど停まっておらず、ついハンドルを切って駐車場に車を入れてしまった(笑)。この店に入ったのは何年振りだろうか。以前は店舗が隣の敷地にあったが、あれよあれよと言う間に人気になり、新しい店を構えた。店に入ると店内は空いているが、若い男性給仕に大きな丸テーブルに相席で案内される。天井高い土間の席に座り「うな丼」を注文。店内はジャズが流れている(最近の店は何でもかんでもジャズを流すが、果たして必要か?)。向かいに座って食べているおじさん、口に入れてから音を立てているのが気にかかるが、それよりもっと気にかかるのが、口に入れたと思しき鰻の身を丼ぶりの蓋の上に戻して全部残していること。鰻屋に来て鰻を残すとは…と、あ然。

そうこうしているうちに10分ほどで丼ぶりが運ばれた。行ったことのある人なら分かると思うが、こちらのうな丼はご飯の上にたれはかかっておらず、テーブルの上にたれが容器に入って置いてある。テーブルの上にはわざわざ「当店は、丼にたれはかかっておりません。たれは直接おかけにならず、ご飯にお好みでかけてお召し上がり下さい。」と書いてある。これを自分で調節出来て良しと言う人も居る。ご飯の上の鰻は4切れ。以前食べたときよりも照りが強い印象。たれの風味は良い。縁の部分がやや硬め。自分はご飯にたれがついていて欲しいので、一枚剥がし、たれをかけて食べ、また一枚剥がし、と食べ進めづらい。でもあっさり味が好きな人には向いているのだろう。置いてあった山椒の香りと風味はとても良いものだった。そしてこの日の鰻、自分の前に座ったおじさんの行動にやっと合点がいった。焼きの入った皮が硬く、身と分離してしまい、口に残るのだ。おじさんが残していたのは身ではなく皮だったのだろうと思う。この鰻で評判が上がるとは思えないから、この日はたまたま素材の調子が良くなかったのだろう。それは別としても、個人的に丼ぶり料理はやはり、丼ぶりの中で完結していて欲しいと思う。自分でたれをかけるのではなく、最初から主人がこれが一番だ、という量のたれをかけて出して欲しい。全くかけないで食べてもらいたいと言うのなら話は別だが…。(勘定は¥2,300)

この後の記事はこちら

うなぎ みよし亭

岐阜県関市西本郷通7-11-7

 

( 関 関市 せき 鰻 うなぎ うな丼 鰻丼 関西風 辻屋 しげ吉 刀鍛冶 滋養強壮 )

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The Stylings of Silver / Horace Silver

2015年12月17日 | ジャズ

The Stylings of Silver / Horace Silver (1957)

「訳も分からずブルーノートのアルバムを激安で買っちゃったよ」シリーズ第2弾。白黒写真の渋いジャケが多いブルーノート(Blue Note Records)にあって、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)のこのアルバムは雑誌「LIFE」を彷彿とさせる色合いのカラー写真でなかなか素敵。何で国連前なのか、国旗の種類に意味があるのか、までは分からない。彼の名前だけは知っていたが聴くのは初めて。買って初めてピアノ・プレイヤーだと知るていたらく。調べてみると昨年逝去したとの事。名前だけ聞いたことがあるジャズ・メッセンジャーズ(The Jazz Messengers)をアート・ブレイキー(Art Blakey)と共に創始したのが彼だとか(合ってますかね?)。

まず何と言っても初っ端の1「No Smokin'」の疾走感にやられる。目茶苦茶かっこいい。ロックでも「バカテク」なんて言って、ギターなど楽器の運指スピードを称賛することがあるが、50年代で既にこれだもの。アップテンポの曲でも、スローテンポの曲でも軽快に鍵盤の上を疾走するピアノはもちろん素晴らしいが、突出するのではなく、バンド・アンサンブルありきなのがイイ。ちなみにメンバーは、

Horace Silver - piano
Art Farmer - trumpet
Hank Mobley - tenor saxophone
Teddy Kotick - bass
Louis Hayes - drums

という面々。ジャズはマイルス(Miles Davis)個人を中心として聴いてきた身なので、「ハード・バップ」(ホレスは一応コレ)など、スタイルには全然詳しくないのだが、いわゆるジャズらしさと高度なテクニックを無条件で楽しめる好盤。勝手に想像するけど、これを嫌いというジャズ・ファンはあまり居ないんじゃないかナ。

中古店にて購入(¥180)

 CD (2004/9/23)

  • Disc : 1
  • Format: Limited Edition, Original recording remastered
  • Label : EMIミュージック・ジャパン

 

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鮨とも成 @岐阜県岐阜市

2015年12月16日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市郊外にある鮨屋「鮨とも成」。もう開店してから6年くらい経つはず。北一色のバイパス沿いに建つ建物は、余計なものが省かれたシンプルでモダンなデザインの一軒家。看板も無いので一見では入りづらいかもしれない。入口脇に綺麗に盛り塩がしてあったりして、ピシッとした空気が流れている。店の中に入っても、主人の目の届く範囲でやっていることが分かるカウンターとテーブル席が少しのみというシンプルな空間。いつ見てもかっこいい。漬け場も余分な物が目に入らず、すっきりとしていて、目の前で切りつけと盛りつけがされるのを見て楽しめるのがうれしい。主人はまだ若いが、魚の目利きもしっかりしていて、どちらかというと古い仕事もきっちりやる律義なタイプ。でも意外と話好きで、筋が通った話をするので年輩の人にも(いやむしろ年輩の人にこそ)好かれるだろうナ。給仕は女将+1人で、いつも着物。どこへ行っても資本の香りのする店が多い昨今、こういう凛とした雰囲気と空間の個人店は貴重。

昼は季節の先付2品ほどに、茶椀蒸し(又は赤出汁)、そして握り(8貫ほど)。タネの良さはもちろんだが、盛り付けや食べさせ方も工夫を凝らしていて楽しめる。これに手作りデザート(なぜかいつも洋風)が付く。最近の「ランチ」として捉えるならこの地では決して値打ちとは言えないかもしれないが、サンダルがけで出掛ける店ではないし、むしろ店の雰囲気と魚の質という意味では妥当。

夜はおまかせで、自分はだいたい料理で1枚弱、酒を呑んでプラスいくらという感じだろうか(夜行ったらもちろん呑むが)。開店当初のように強く江戸前を意識した握りは影を潜めたが、仕込みはきっちりしてあって、締める、煮る、焼く、炙るなど、酒肴の食べさせ方も幅広く、飽きることなく季節のおいしい魚をいただくことが出来る。日本酒は常時6種類くらいが置いてあり、銘柄が入れ替わる。ワインセラーもあるが、自分は呑んだことはない。大衆酒場で賑やかに呑むのも楽しいが、時にはこういう落ち着いた店で少し背筋を伸ばして呑むのも乙なもの。いつも満ち足りた時間を過ごして帰るが、最近、以前から小さかった握りが更に小さく、緩くなっているのだけは気にかかるなァ。しょっちゅう通う訳にはいかないが、季節毎に楽しみたい大人の店。(勘定は昼¥3,000程、夜¥14,000程)

 

鮨とも成

岐阜県岐阜市北一色9-20-6

( 岐阜 鮨ともなり ともなり とも成 鮨 寿司 鮓 すし )

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かも @岐阜県加茂郡富加町

2015年12月15日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県加茂郡富加町の長良川鉄道・富加駅近くにある「割烹 かも」。この近辺は店らしい店が無い田舎道。この日は家族ひとりを除く3人で、自分の「酒呑みたい気分」と、嫁の「どこか外で済ませたい気分」と、息子の「自分が好きなものがある店」という気分が合致して、以前から美濃加茂・可児方面に行く時に目にしていたココに決定。店の横の駐車場に車を停め、店内へ。黒を基調にした店内は割烹というよりは居酒屋。実際、カウンター席も少なく、仕切りのあるテーブル席や個室、広間があるとのこと。仕切りがあるので様子は見えないが、しっかりと客が入っているようで賑やかな声がたくさん聞こえてくる。

自分たちは仕切りのあるテーブル席に案内された。メニューを広げると、魚が中心だが、ご飯ものを含めて何でもある感じ。刺身や白子、天ぷらなどを適当に頼み、自分は酒(燗酒・銘柄知らず)、子供はご飯を注文した。刺身(鮪)や白子など魚関係は鮮度も良く、穴子の天ぷらは皿にてんこ盛り。プリッとした身がホクホクに揚がっていて旨い。この他にも唐揚げ、揚げだし、ポテサラ、焼きめしなどを追加(よく喰うなァ)。居酒屋メニューなので分かり易い味のものばかりではあるが、どれも味付けは過剰でなく食べやすさもあり、日本酒ともよく合った。日本酒(冷や)の銘柄こそそそられるものは無かったが、なかなか使い勝手が良さそうな店だ。「割烹」のイメージで行くと肩透かしを食うかもしれないけれど…。鴨、猪、すっぽん、あんこうなど、鍋なんかも良さそうだな。(勘定は¥10,000/3人程)

この後の記事はこちら

割烹 かも

岐阜県加茂郡富加町羽生1477-3

( 富加 富加町 とみか とみかちょう 割烹かも かも 魚料理 鍋料理 ランチ 居酒屋 長良川鉄道 )

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カナディアンハウス ミユ @岐阜県岐阜市

2015年12月14日 | 岐阜県(岐阜)

鉄板スパのことを調べていてヒットした岐阜市の「カナディアンハウス ミユ」。創業は1978年頃になるのだろうか。ミートソースを手作りしているそうで、「洋食屋顔負け」なんて煽られると行かずにはいられない。実は鉄板スパ目的で以前に一度訪問したのだが、ランチ提供開始時間(11時半だったか)前で、店の中はモーニング目当ての客がたくさんだったが、モーニングには興味が無いので引き返した事がある。店はカナディアン・ログハウスを模したような三角屋根のデザイン。昔(70年代頃)よくあって、今でも時々目にする「カナディアン」と称する喫茶店。どういう系譜でこのスタイルが広く流行したのかは知らないが、ちょっと調べてみたい気も。ちょうど昼時だったが広い駐車場はほぼ満車。店に入ると、店内はかなり広いのだがテーブルは相席させないこともあってほぼ満席。みんなランチ目当ての客ばかり。見たところ唐揚げとハンバーグを注文している人が多いが、かなりの盛りっぷりだ。だからか客も若いサラリーマンや肉体労働の人達が目立つ。もちろんミートソースのスパゲティを注文。

待っている間にも他の客が食べているランチの盛りが気になるが、先に大根のサラダとカップスープが運ばれ、紙ナプキンが巻かれたフォークが準備された。そして鉄板スパが登場。熱々の四角い鉄板にのせられた玉子敷きのミートソース・スパは、玉ねぎ、ピーマン、赤ウインナーという定番の具材。そしてソースにはこれでもかとマッシュルームがたくさん入っている。フォークを入れる間にも玉子液は固まってしまうのであわてて巻いて食べる。太目のスパゲティを使う店が多い中、こちらはごく普通の太さのスパゲティ。肝心の手作りソースは旨いものの、かなり少な目で、ちょっと想像していたタイプとは違う。あっという間に食べ切ったが、もう少しミートソースをたっぷり味わいたかったなァ…。次はランチ目当てで行ってみようか。(勘定は¥870)

カナディアンハウス ミユ

岐阜県岐阜市市橋3-8-6

( 岐阜 岐阜市 ぎふ ミユ モーニング ランチ 定食 大盛 デカ盛り 鉄板スパ 自家製ミートソース 手作りミートソース カナディアンコーヒー )

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At CBGB, Whisky A Go Go / Television

2015年12月13日 | パンク・ニューウェーヴ

 

At CBGB (SR-035)Whisky A Go Go (SR-028/29)  / Television (2007)

来年早々にも来日公演が予定されているテレヴィジョン(Television)。残念ながら東京にも大阪にも参戦出来るメドはたっていない…。手に入れたのはアルバム・デビュー前の1976年のニューヨーク、CBGBでのライヴと、アルバム発売直後のハリウッドはWhisky A Go Goでのライヴ・ブートレグ(海賊盤)。自分が彼らを聴き始めた80年代後半の音源リリース状況は現在とは雲泥の差があり、オリジナル・アルバム2枚こそ入手は簡単だったが、ライヴ音源というと、自分が所有している他のタイトルは、ROIRレーベルの「The Blow Up」オリジナル・カセットテープ版(下左)や「Live Portland Oregon 1978」(下中)、それに有名なイーノ(Brian Eno)デモ関係を収録した「Double Exposure」(下右)の一部ぐらいだった(もちろんアナログ・ブート)。西新宿(海賊盤の世界的メッカなのです)に日参していた頃もあまり多くのタイトルを見た覚えはない。

  

現在はオフィシャル盤は貴重なボーナストラック付きだし、ライヴ音源も、入手困難ではあるがオフィシャルでライノ・ハンドメイドの作品があったり、そこそこいい音のブートレグも入手可能だ。それより何よりネット上には数多くの音源が転がっている。すごい時代だなァ。

「At CBGB」は、76年というメジャー・レコード・デビュー前の音源ながら、良好な録音。すでに74年頃からグループとしてライヴ活動をしていて、トム(Tom Verlaine)はパティ・スミス(Patti Smith)とも活動を共にしていたからか(2人は同棲していたことも…)、完成された演奏。でもインプロヴィゼーションともなるとフリーキーで、ある意味彼らのピークはすでにこの頃にあったのかもしれない。彼らのファースト・シングルで、バンドの最重要曲のひとつ「Little Johnny Jewel」では「メリーさんの羊」のメロディーを挟み込む余裕も。貴重なのは、未発表曲の「(I Don't Know Why)?」、「Breakin' In My Heart」と、トムがソロ・アルバムで発表し、かのデイヴィッド・ボウイ(David Bowie)がカヴァーしたことで知られる「Kingdom Come」と同名の曲が演奏されていること。後年に発表されたソロ曲とは歌詞も曲調も全く違ってパンキッシュなのが興味深い(らしくないドラム・ソロも!)。演奏のテンションが高いっ。

2枚組「Whisky A Go Go」は、1977年の2公演3セットを収録。拡がりの感じられる素晴らしい隠密良好録音。ファースト発表後なので冒頭のアナウンスでは「Elektra Recording Artist!」と紹介されている。ディラン(Bob Dylan)の「Knockin' On Heaven's Door」、米ガレージ・バンドのカウント・ファイヴ(Count Five)の「Phychotic Reaction」、13th・フロアー・エレヴェーターズ(The 13th Floor Elevators)の「Fire Engine」のカヴァーを含む演奏。前述の録音からたった9か月経っただけの演奏なのに、なんだか落ち着き払った雰囲気。セカンド・アルバムのタイトルになり(当時)未発表の「Adventure」や、名曲「Marquee Moon」の完成された長尺ヴァージョンが聴けるのがうれしい。

ネット上の情報ではこの2作品や、以前手に入れた作品のリリース元「Seymour Records」は日本のメーカーとなっているが、真実はいかに…。

・「At CBGB」Live at CBGB, New York City, NY July 31, 1976 (SR-035)
・「Whiky A Go Go」Live at Whisky A Go Go, Los Angeles April 1977 (SR-028/029) 

オークションにて購入(各¥336)

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みなみ川 @岐阜県岐阜市

2015年12月12日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の「岐阜産業会館」で仕事関係の展示会があり、その際に昼ごはんをと寄ったとんかつ屋「みなみ川」。古いビルのテナントに店を構え、駐車場は店前と少し離れたところにもある。店に入ると年季の入ったL字カウンターと、テーブル席、小上がり席がある。厨房では店主が若い衆に丁寧に配膳を指導中。メインのメニューはみそかつだ。カウンター席に座り、急須とお茶、それにおしぼりを置いてくれた給仕の女性に「ランチ」を注文した。通常はグラム毎にA,B,Cと別れているが、ランチはそれらよりも若干とんかつが小さいようだ。店主がその場で肉に衣をつけ始めた。地元にしっかり根付いて人気があるようで店は次第に混んできている。年輩の客も多い。

しばらく待っていると自分の皿がカウンター上に準備されていく。キャベツの盛りがすごい。てんこ盛り。ご飯も茶わんで2杯分くらいあるんじゃないかという量。こんがりと揚がったとんかつも特に小さい訳ではなく、いたって普通サイズ。通常だともっと大きいということだから、この盛りっぷりでも人気があるんだろう。みそたれは最初からたっぷりかかっている。やや甘めだがさらっとしていて重くなく、いい塩梅。衣は粗め。叩いてあるのか肉の食感が普通とちょっと違う気がする柔らかさ。味噌汁(この地では珍しく白味噌)と2種の漬物をアクセントにどんどん食べ進んだ。最初ひるんだ量も、しっかり胃に収まってしまう。旨かった。丁寧な応対で気持ちの良い店だなァ。(勘定は¥900)

この後の記事はこちら (2

 とんかつ みなみ川 六条店

岐阜県岐阜市六条北4-8-10

 

( 岐阜 岐阜市 ぎふ 六条 ろくじょう みなみかわ みなみがわ みなみ川六条店 とんかつ 豚カツ みそかつ 味噌カツ 定食 とんかつ定食 みそかつ定食 )

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