In The Hand Of The Inevitable / The James Taylor Quartet (1995)
アシッド・ジャズが流行った90年代。昔からハモンド・オルガンの音が大好きだったが、ブルーノート・レーベルが新体制になって、多くのコンピ盤を発売した頃に、その手のジャズやジャズ・ロックのCDはかじっていた。ブームが終焉を迎えた頃に、再評価という形で発行された本「モッズ・ビート・ディスク・ガイド」 (シンコー・ミュージック刊)がとてもいい参考書になって、掲載されている新旧のCDをジャンルを問わずたくさん買って、色々聴くようになって、文字通り再発見、あるいは新発見したアルバムも数多い。ジャンルにこだわらず聴くようになったのもこういうムーヴメントのお陰だったろう。
そんな「アシッド・ジャズ」「レア・グルーヴ」のムーヴメントの中でもセンスの良さが光っていたジェームス・テイラー・カルテット(The James Taylor Quartet、以下JTQ)。このアルバムの発表は1995年。女性ヴォーカルの入った曲などもあり、お洒落な雰囲気が満載。70年代に、よくこういうジャズ・ロックの分野でカヴァーされたツェッペリン(Led Zeppelin)の「Whole Lotta Love」も収録されている。出来は…まぁ、それらとあまり変わり映えしないかな。確かJTQのEPは、何枚かが棚のどこかに眠っているはずだが、それらよりちょっとお洒落方向に振れているか。自分の好みはもう少し硬派なほうなんだよなァ。この手の音楽はカッコイイとダサいの境界が紙一重。一歩間違うと陳腐で鼻持ちならないデパートやスーパーのBGM音楽に成り下がるので、意外と選択は難しい。
中古店にて購入(¥224)
- CD (1996/1/23)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Hollywood Records