Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

フレーム塗装 手直し ため息

2017-07-07 20:11:36 | 自転車 塗装
フレームの自家塗装で下地調整から最終工程のクリア塗装が終わり完成間近でした
そこで手直しが発生しました 少々難しい手直しです上手く行くのでしょうか





全塗装を依頼されキャンディーブルーを塗ったフロントフォークです
クリア塗装も終わり傷を付けない様に乾燥させていました






クリア塗装から 5時間弱置いたあと フォーク玉押しの
圧入部にマスキングをしていましたがそれをめくります






全く何も考えず無動作にテープを剥すと あら
テープに塗料が付いて来てしまいました 何時もなら
こうならない様に塗料が柔らかい間にめくるか 時間を置いた
場合はペーパーを当ててテープと塗料の縁を切るのですが・・
今回は全く無頓着に行ってしまいました ため息がでます




一晩気持ちを落ち着かせてから 次の日の早朝です
静かな時間帯なので落ち着いて仕事が出来ます






フォークコラムに玉押しを圧入すればほとんどが隠れます
ひょっとすれば隙間から白い色が見えるのかな と言う程度です






かと言って人に預ったフレームをこのまま渡す事は出来ません
本人は良いですと言ってくれていますが 出来るだけ補修を
やってみます 2000番の耐水ペーパーです






剥げた部分と下地の段差をなくす為に指よりペーパーブロックが
欲しかったので用意しました 木材より消しゴムが良さそうですこ
れを使いましょう






キャンディーブルーは 恐らく全く同じ色には出来ないので
補修ヶ所はなるべく小さく済ませたいです これ以上塗装に
ヒビが入らない様にペーパーで角を落しました






マスキングを行います このフォークコラムに見切りを付けるのは
難しいので 補修部分に合せテープをカットしています






本当に僅かな塗り面積です




キャンディーブルーです 下地が透けて見える塗料で
塗り重ねる量で色の濃淡が出ます






少しずつ塗り重ねて行きます 面積が小さくても
掛る時間は一緒です




どの程度にしようかと迷いましたが 補修部分が玉押しの際に見えるなら
明るい色より濃い色の方が良いかと思いその様にしたつもりです






さてマスキングを外して行きましょう 塗装から約
5時間置きました




ここから失敗は出来ません慌てず進めましょう






マスキングテープの塗り際を耐水ペーパーで削ってから
テープを剥しました




さらに補修で出来た段差をペーパーで研磨し 
同面(ドウズラ)に仕上げました






もう一度クリアを吹きます 溶剤で脱脂をして
新たにマスキングも行いました






クリアは補修部分だけではなくフォーク全体に吹きます






クリアを吹き終わりました これでしばらく置いて
おきます 補修の出来栄えはマスキングを剥してから
見る事にしましょう




クリア塗装から 5時間程度が経ちました マスキングも
剥しています






この色の少し濃い所が補修ヶ所です






下塗りの地肌が見え段差が付いていた補修前より
ましな程度には出来ています もう少し色が薄ければ
尚良かったですが加減が難しかったです





マスキングテープに塗料が付いて来た時は参りました 絶えずこの様な事は起る事なんですが
普段はそれに注意を払う事で無事に済んでいます これに限らず気を緩めたらいけませんね
フォークはクリアを塗り重ねた事で依り深い艶が出ました

前回の作業 【 フレーム塗装 クリアを吹く 仕上げ 】

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フレーム塗装 クリアを吹く 仕上げ

2017-07-04 20:04:10 | 自転車 塗装
先日から進めているロード用フレームの塗装の最終工程 今回はクリア塗装をして仕上げます
自家塗装はうまく行くのでしょうか





昨日のお昼すぎに仕上げ色のキャンディーブルーを塗っています 今回は最終工程で
クリア塗料を吹いて艶を与えて完成です 今日も直射日光を避けて日陰で作業を行います






メタリック系やキャンディー色は最後にクリア塗料を
吹いてやる必要が有ります これは湿気が多かったり
塗装面が熱い時は綺麗な艶が出ずに色が濁ってしまいます




何時もの事ですがこの工程ではもう失敗は出来ません
不具合が有るとその補修が大変です






フレームの裏側の塗料が入り難い所から始めます
一回目は薄く砂吹き程度で我慢します






フレームを正立させ同じ様に塗り進めます




何度か重ね塗りを繰り返し 最後の仕上げでは垂れる寸前まで
しっとりと濡れ感が出るまで吹きますが ここで塗料を垂らし
良く失敗します もっと吹きたい! その気持ちを抑え
一歩手前で終りにします




ハンガーシェルの裏側です ここは塗料が入り難いので
どうしても厚塗りになります






ヘッドラグの下側とダウンチューブ フレームの塗装で
私の様なやり方ならここが一番塗り易い所です






シートブリッジとハンガーシェルの集合部 このハンガーシェルは
どうしてもザラツキ感が残ってしまいます 他の部分を綺麗に塗る為
ここが犠牲になりますね






フロントフォークは全体が綺麗に出来ています やはり手に持って
塗るので作業がやり易いからですね 一番良い方向へ塗装面を向ける
事が出来ます





シートの集合部ここも気を抜くと艶を上手く出せません 今回は上手く行っています
メタリック塗装は今迄にも良く行っていますが、今回のキャンディーブルーは始めてでした
理屈は解っていてもどの程度下地が透けるのか解らなかったので下地に明るいシルバーを
選んでいます それは間違いでは無かった様ですが、もっとメタリックの強い奴の方が
この塗料の面白さが出たかも分りません これは覚えておきます

皆さんにも長くお付き合いを頂きましたが塗装が乾燥したら各ネジにタップを通して
完了にします

前回の作業 【 フレーム塗装 キャンディーブルー 上塗りをする 】

次の記事 【 フレーム塗装 手直し ため息 】

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フレーム塗装 キャンディーブルー 上塗りをする

2017-07-03 20:48:47 | 自転車 塗装
自転車のフレーム塗装をしています今回は下地が透けて見えるキャンディーブルーを
仕上げ色として選んでいますここからは失敗が出来ないので慎重に作業を進めます




前回までにキャンディー色の下塗り シルバーを一度吹いていますここにもう一度
重ね塗りをしておきます






下地が透けて見える上塗りをするので下地は明るい
シルバーにしてみようと思っています HOLTS ホルツの
カースプレー プレミアムシルバーを選びました






シルバーも昨日までに重ね塗りをしているので 今回は
着色が出来れば OK です この後仕上げ色のブルーを
吹くので乾燥時間を見込み、朝 6時前の作業です






半日以上 14~5時間乾燥させました これから上塗りを始めます
エアブロワで埃を払います




今日の天候は快晴です フレームを直射日光に当てると
温度が高くなりそうです






明るい外でしたいのですが あまり温度が高くなると
塗料の乾燥が早くなり透明感が失われます 日陰で
行う事にします






塗装の依頼者の後輩が選んだ色はこのキャンディブルー
これを均一に吹くのはかなり難しいです 塗り具合で
色の濃い所と薄い所が出来てしまいます






何時もの様にフレームの裏側から始めます 塗料の
入り難い部分から少しずつ吹いていきます








これが一度目です まだ全体には吹いていません
これから全体へと進めて行きます






数回塗り重ね 濃淡のまだらが出ない所まで塗れました
これ以上吹くと 後は下地が隠れてゆき、色が濃くなって行きます






フロントフォークを先に塗っていたので概ね感覚が
解っていたので上手く行きましたが今の私の技量では
この辺りが限界です 




特に何処が悪いと言う部分もなく 及第点かと思います






シートステーの集合部やハンガーシェル周りの塗料の
入り難い所にも塗り残しは有りません 逆にその様な部分は
塗り重ねが多くなるので色が少し濃くなっています




事前に塗っていたフロントフォークも少し塗り足し フレームの
色に合せました 次のクリア塗装をするまで傷を付けない様に
気を付けて乾燥させます この塗装は手直しするとまず色を
合せる事が出来ないですね





太陽光の下で見ると奥の方でシルバーのメタリックがキラキラと光っています
良く使うメタリック塗装とは少し違う発色です 次はいよいよ最後の工程クリア塗装です
次回もお付き合い下さい

前回の作業 【 フレーム塗装 下地の手直しと一色目を塗る 】

次の作業 【 フレーム塗装 クリアを吹く 仕上げ 】

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フレーム塗装 下地の手直しと 一色目を塗る

2017-06-29 20:14:02 | 自転車 塗装
自転車のフレームの塗装をしています 前回は下地調整と下塗りを行いました
今回はそれを少し手直ししてから一色目を塗ってしまいましょう





後輩から頼まれたロードフレームの塗装です 前回はフレームの錆の除去や下地調整をして
下塗りのミッチャクロンとプラサフを吹いています






どうでも良い事ですが簡易塗装台のフレームが
前上がりで気持ちが悪いので 真っ直ぐになる様に
細工をしました この方が気持ちも落ち着きます






前回はフレームを磨きパイプの地肌が出ている状態で雨の予報が出ました
そのまま置いておくのは良くないので急いで下塗りまでしたのですが やはり
下地の粗い処が正直に表れます このシートステーなどは古い塗装が上手く
均せていません




そのままでも良いと言えばそうなんですがここはもう一度削って
調整します 楽を覚えてはいけません






今回は耐水ペーパーとペーパー用のブロックを使います






段差の影が見える所を優しく均していきます ペーパーは 800番です




濡れ雑巾で拭き確認しながら何度か均します







手直しを終えたので良く水拭きします 一応ましにはなりました
天気を気にしたあまり数時間急いだツケが来ましたね 仕方が
ありません






今日も曇天です でもサフェーサーくらいは吹けます
手直しをした所の補修をしてしまいます




良く見れば多少分かりますが許容範囲に収まりました




この後下塗りのシルバーまで塗りたいのですが
天気が安定しません 他の事をやりながらペイントの
タイミングをみましょう





厚かった雲が嘘の様に晴れました 天気予報では回復基調なので続きをやってしまいます




今回用意している仕上げ色の下地になるシルバーです
何時もの様に HOLTS ホルツのカースプレーです






大体フレームには何時もスプレー 2本を使います
一本在庫が有ったのでそのシルバーを一回目に塗ります
その後に塗るのは少し明るい F-24 スバル用を買ってきました




では始めます フレームを逆さ向けにします






この様な裏側の塗料の入り難くい所を先に塗ります






ハンガーシェルやシートの集合部は塗り難い所です






後で塗り残しが出来ても困りますし今なら塗り易い方向へ
フレームも動かせます




次はフレームを正立させて塗って行きます






トップチューブやダウンチューブのプラサフです






そこへシルバーを吹きました 綺麗に発色しています






ヘッドとラグ周りです 随分メタリック感が有ります







ハンガーシェルとリアエンド付近 一回目の塗装とすれば
上出来です





今回は厚い雲が上手く何処かに行ってくれました 気温的には良い季節なんですが
雨が降るとお手上げです この後もタイミングを見ながら何度かに別けて塗っていきます
仕上げの塗装までどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 ロードフレーム 塗装前の下地処理 】

次の作業 フレーム塗装 キャンディーブルー 上塗りをする 】

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ロードフレーム 塗装前の下地処理

2017-06-27 20:13:33 | 自転車 塗装
少し前から作業を進めているクロモリのロードフレームの再塗装 今回はフレームの古い塗装を剥がし
錆の除去など塗装に必要な下地の処理を行います





先日は試しにフロントフォークの塗装を仕上げ手前まで塗ってみました
今回はフレーム本体の塗装前の処理を行います




塗り替えを依頼されたフレームは強い洗剤で洗浄をして
保管していました 着手前にどんな状態か見ておきます




まずはハンガーシェル周り ここは一番時間が掛る部分です






この様な錆ですがこれの除去はしてやります
ただハンガー周りは特に道具が使えないので
難しいです




ラグの溶接部分 入り墨も時間が掛りますね








空研ぎ用のペーパーでやってみました 塗装は比較的剥がれますが
その奥に有る錆取りは時間が掛って仕方が有りません




電動工具のオービダルサンダーに手助けをしてもらいます






サンダーも塗装の削りかすで直ぐにまっ白になります
そして機械の入り難い所は上手く行きません






そんな時は違う道具に助けてもらいます




狭い所はワイヤーブラシは助かります





かと言ってこの様な道具も万能では無く仕事が粗くなります






ワイヤーの目が残るので最終的には手作業で行う必要が有ります






この様にペーパーを細く切った物や折り返した物を使います




ラグなどの際はこの様なペーパーを折り畳み
その角でチマチマと削ります 




何時もながらこの面倒な作業は避けて通れないので
時間を掛けて行うしかありません






今回は塗装を下地として残すので この作業の見栄えは
良く有りませんがこの様な感じです






今日の夜から雨の予報です 地肌がむき出しになった金属は
湿度が高いと直ぐに錆が発生します もう少し表面を均したいのですが
下地の塗料を塗ってしまいます 溶剤で塗装面の脱脂をします




簡易塗装台の用意をします その辺に有る物を
結束線で括っています






まだ湿度は高くはないですが少し曇って来ました
まずは塗料の密着力を高めるミッチャクロンを塗ります
透明の塗料でややネバツキ感が残ります






この時期ならミッチャクロンを塗ってから 15~20分経てば
次の塗装が出来ます プラサフを吹きます上塗りの下地です






BB シェルは塗料の入り難い所なので塗り残しの無い様気を付けます
少し厚塗りになっても仕方がないです ラグは逆に厚く塗ると
シャープさが失われるのでエッジを効かすくらい薄く塗っています






シートブリッジとトップチューブのワイヤートンネル
このトンネルの内部に塗料を入れ過ぎるとワイヤーが
通らなくなってしまいます あまり盛ってはいけません





塗装は気温や風、湿度で影響を受けます 私の様に屋外で塗っていると
塗装日和と言うのはそう有りませんが出来るだけ条件の良いタイミングを選んで行いたいですね
今回は雨が迫っていたので少し急ぎました この数時間急いだものが塗装の仕上がりに影響します
プラサフが乾燥したら下地の再調整が必要か良く見てみましょう

前回の記事 【 フレーム塗装 選んだ色は キャンディブルー 】

次の作業 【 フレーム塗装 下地の手直しと一色目を塗る 】

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