Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

チェーンの手入れ マイクロロン処理

2009-01-31 00:04:05 | 自転車整備 その他 
私の記事の中で良く登場する Microlon今日はこれを使いチェーンのお手入れをしましょう 
この処理をする事で間違いなくその違いを実感出来ます






今組んでいるピストに使うチェーン そして今回使うオイルはこれ、Tomity Racing Oil 
知り合いのTomityさんがTOWAと共同開発されたマイクロロン配合のオイルです 
私のお知り合いの自転車愛好家の方達みんな凄いな~
お値段も凄いけど(笑)・・・・50ml 3500円






これを洗い油(私の場合はガソリン)で脱脂 あまり擦らないでも浸けておけば綺麗になりますよ 
下の写真、新しいチェーンでもピンク色のガソリンがこんな色になりました
実はチェーンのメンテナンスで大切な事は洗浄 汚れたチェーンにオイルを差しても効果は半減
メカニカルダストはチェーンの大敵 絶えず綺麗に汚れは落としましょう






マイクロロンを塗布する前に充分加熱します 次にMicrolon メタル・トリートメントをスプレー 
この後もう一度加熱しマイクロロンを定着させます
実は チンチンに炙ったらチェーンなんて熱くて持てません マイクロロンはそんな熱でも大丈夫です
また一度定着したマイクロロンは剥がれる事はなく 取省くのには金属を削ってしまうしか方法は有りません






いよいよTomity Oil を注油 容器の中に玉が入っているので良く振ってから使います 
付属のノズルはやや出る量が多いので 上の写真に有る小さなオイルポンプに入れ替え使っています

私はチェーンにオイルを差す時 各ローラーに1滴、左右内外プレートの接触面に0.5滴づつ 
1リンク3回に別けて丁寧に注油します
ロードなら歯数にも依りますが大体110~112リンク 330~40回ポンプのボタンを押してるんだ・・・






浸透性が良いオイルなので効果はすぐに発揮します
こんな処にもカンパが・・ 好きなんだから仕方がない(笑)


後記
Microlom処理後 新品の粘り気の有る感触がツルツルになり もう鰻(うなぎ)状態 
チェーンが手から逃げていきます
回転部分の回転摩擦の軽減に対する努力は当然大切なんですが
このチェーンってもっと大切な部分じゃないかと思います

ロードレーサーの様にチェーンを捻って使う物にはよりマイクロロン処理の凄さを実感できます 
後ろのギア1枚分軽く感じますよ これはもう感激の領域です





マイクロロン配合のこの優れた Tomity Racing Oil 普段あまり見掛ける事が無いと思いますが
私はこちらでお世話になっています 神の腕を持つ凄腕メカニック【カツリーズ サイクル】


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ペダル カンパ スーパーレゲロ グリスアップ

2009-01-30 00:38:22 | 自転車整備 ペダル
Campagnolo スーパーレゲロ ロード用ペダルです 玉当りが少し渋いのでグリス交換をしました
自分で愛情を込め触ってやる事で普段のちょっとした変調にも気配りが出来 
それが要らぬトラブルを未然に防ぐ事につながります 







これは先日、予備に置いていた物を お買い物自転車に下ろしたのですが最高の状態にしましょう




ペダルキャップを外せば中が見えます カンパの乳白色のグリスですが茶色になっています 
これはいつもの事






全部ばらしました 玉押しのロックナットは11mmです
これから掃除をするとは言え出来るだけ綺麗なウエスを使います その方が各部品に優しいですよね






ちょっと寄り道
スチールボールのサイズは 32分の5 ついでにノギスで測ると3.95mm強
5/32は規格では3.9688mm です






ばらせば洗い油で清掃、脱脂 茶こしとこのブラシは100円均一シリーズ これは本当に便利、
お薦めです
洗い油はいつもの様にガソリン 洗浄は隅々まで丁寧にしましょう






洗浄が完了後 最近はするのが当たり前になったMicrolon メタルトリートメントで事前処理
これでテフロン樹脂が金属の多孔構造に埋込まれ、極薄の保護膜ができ そしてマイクロロンが
定着すると 劇的に摩擦が低減します






ここからが本ちゃんです ホコリ厳禁、なるべく良い環境の中でしましょう 
ウエスも私はなるべく毛羽立ちの少ないネルを使います
シャフトや他の金属部にも薄くグリスを塗っておきましょう こうしておくと何時までも綺麗です
グリスはMicrolon ルブリカント






ボールを納め玉当りの調整 ここは大切ですよ 神経を集中して行います
やや渋かった玉当りが見違える様に滑らかになりました 
いつも思いますが30年以上前にこの精度を出していた カンパは凄いです






調整も磨きも完了した約35年前の ロード用ペダル スパーレゲロ
今ロードレーサーで使っているのもこれと同じ物なんですが プレートの外側のガイドを切って使っています 
理由はその方が好きだから(笑)




ロード.レーサーのガイドを切り落としたペダル 当時は海外の上位選手でもピスト用のペダルを使っていた選手が居ましたね
確かにこの方がストラップの締まりが良く ペダルと足の一体感が感じられます

この時代のカンパは手入れをしてやれば本当に一生物です さあこのペダルにはあと30年
頑張ってもらいましょう(笑)


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自作 オイル差し

2009-01-29 00:31:25 | 製作・加工
こんなの有ればいいな なんて思うと作ってしまいます
今回も多分売っていると思います でも手元に有る物、簡単に用意出来る物なら作っちゃえ!
さて今回はこんな物を・・・






ちょっと怪しい物が出てきました お医者さんごっこの趣味は有りません(笑)






ノズルの先端は切り落とし 内側は少し穴を拡げておきましょう






火で炙り柔らかくします この程度ならライターで充分です






柔らかくなった処で注射針を挿入 内側を拡げておいたのはそこは炙る事が出来ないからでした






炙って変形した所は少し形を整えておきます
そして次はパテ このシリーズは用途により色々な物が有ります 実用強度が出るまで数時間 
完全硬化後はヤスリ掛けが出来るくらい硬度が出ます 便利な一品です






必要な分だけパテを練り合わせます そしてパテで成型します これは慣れないと結構難しいです




ノズルの内側にもパテで処理 ここは少し大事な所かも・・・







完成形はこれ 超微量用オイル差し(笑)  
狭く奥まった所で欲しい事が有りましたそれも微量を注油したい時が 
ディレラーやブレーキレバーの内部なんかにいかがかな?
針の太さを変え二種類用意しました。

工具カタログを見ると売っていたんですけど、こんなのもまあいいかって 
皆さんもいかがですか?(笑)


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ワイヤーライン 交換

2009-01-28 00:35:56 | ロード
前回、昔使っていたカンパのバーコンに戻しましたが 何か手応えがピリっとしない
反応が思いの他悪いので 思い付く処を手直ししました







前回は買い置きしてあったバーテープを巻きましたが このケバイ色、実はこれも嫌でした(笑)
変速時の手応えの悪さは インナーワイヤーに巻き癖が付いているのでそれが
原因じゃないかとワイヤーラインを交換する事にします






アウターケーブル ステンレスのスパイラルとシマノのアウター 
今回はシマノを使う事にします 但しこれはブレーキ用のアウターです

インナーケーブル 副ヨリのワイヤーとデュラのステンレス・シフトワイヤー 
今回はインナーもシマノを使います






アウターケーブルをカット カット面はご覧の様に面が揃っていません
このまま使うとその部分だけでも遊びが出来、手応えが悪くなります これはブレーキでも同じです






今回はここが味噌 金属部をヤスリ掛けし被覆、金属、ライナーの面を揃えてやります 
これは大切な事で、この一手間を掛ける事で使用感がぐっと変ります






アウター内にマイクロロンを一吹き、インナーは事前に処理済みです マイクロロンの効果は大きいですよ
インナーワイヤーのカット部はハンダ付けでまとめます






今回使うバーテープ どちらもOGKですがこの超薄型を試してみます
巻けばこんな感じ ハンドルにアウターを二本巻き込むならこの薄型は良いですね




これでスッキリ(笑) バーテープは白が良いな まだ距離は走っていませが変速の手応えは かなり良くなりました




OGK
超薄型のバーテープ 最近のコルク入りに慣れた人には少しダイレクト感が強く
ハンドルの硬さが気になるかも分かりませんが しっとり感があり滑らず良いですね
そして大変巻き易いです 裏に両面テープは付いていません
あまり重ねを沢山取ると足らなくなるかも・・ギリギリの長さでした
そして汚れが異常に付きやすいです でも私の評価は五重丸です


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チェーンリング PCD151 厚歯

2009-01-27 01:33:19 | 自転車部品・用品
PCD151時代の厚歯 ピスト用のチェーンリング
もう二昔前なんて言われていますが色々な種類の物が有りました
重量など気になった事も有ったので 手持ちの物の重量などを計ってみましょう







全てPCD151のピスト用 厚歯のギア板です 選手時代にはこんなに無く
2~3枚を大切に使っていました






上はスギノのマイティコンペ発売は1968年だったと記憶していますが当時から形は変っていません  
下はシマノですがこれはかなり後発でしたね






マイティコンペの表と裏です 重量は50T-130g  49T-111g 厚さは3.9mm
ギア板って1枚大きくなるとこれだけ重量が増えるのですね・・
これはただプレスで打ち抜いただけ なんて感じが否めません






シマノの表と裏 重量は50T-158g 49T-146g 厚さは6.1mm 
かなり重いギア板ですズシッと来ます ここまでしっかりした物は必要が無い様に思えますが・・
このNJSの刻印、おかしくないですか?SJNになってる 49tは普通だったからこれは
ミスなんだろうな






CAMPAGNOLO これは1970年頃に買った物ですが 私にしたらお宝で試合でしか使いませんでした
容姿はマイティと同じですね マイティコンペはカタログに掲載し商品を発売する前に
カンパのハンガー小物とセットで供給していたなんて話が有ります そんな経緯を考えると 
マイティコンペはカンパのコピーから始まったと考えられますね






上はマイティコンペのリブ有 マイティは後年ギア板の裏にリブを設けた物をリリースしています 
下はカンパのリブ カンパは1970年にはもうリブが付いていました
重量はマイティ49T-112g  リブ部の厚さ5mm 巾4.8mm 
カンパ50T-148g  リブ部の厚さ7.1mm 巾7.4mm 
この数値、形状を見るとスギノはほんの少しだけのリブです 重量もリブの有無で1gしか変りません






上スギノ 下カンパ  マイティコンペのリブは小振りですがそれでも無い物と比べ 
ギア板にしっかり感が出ていますそして作りが綺麗
メリハリが有り、かなり好感が持てるギア板ですね
カンパはこの様な物を40年近く前に作っていたと言うのが さすがCAMPAGNOLOです






上はマイティコンペ 下はカンパのクランク 両方ピスト用で年代もほぼ同じ物
さて皆さんならどちらを選ばれます?  
実際に両方使いましたが スギノは柔らかさを感じます そしてカンパは
硬いしっかり感をはっきりと感じる事が出来ます

私はカンパが良いな  カンパニョーロ信者ですから・・(笑)



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