Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイール組替え スプロケットを外す

2022-06-30 20:04:46 | ホイール 組み替え
自転車のホイールを組替えます 分解する為にリアスプロケットを取り外します
その手順を詳しくご紹介します どうぞご覧下さい





私がロードレーサーに使っているホイールで 10年程前に自分で組んだものです
これに不具合が出たので今回これを組み直します






不具合はこんな状態です リムは ARAYA ADX-1 スポークは
緩めに張っています 無理な使い方もしていないのですがリムの
ニップル穴からヒビが入りました 依ってリムを交換します




ホイールを分解する時にスプロケットは付いていても
良いのですが スポークをハブから抜く時に邪魔になります
先にスプロケットを外します




必要な工具です チェーンの付いたスプロケット リムーバー
モンキーレンチ 小さな物はロックリング用工具です






クイックレリーズを取り外しました
スプロケットはシマノです






ロックリング外しを用意します これは Shimano TL-LR15
他の工具メーカーの物でも シマノ用なら OK です






ロックリング用工具のガイドピンをハブの中空シャフトに
差し込みます 同時に工具の外周はロックリングの中へ
入って行きます




ロックリング用工具を最後まで差し込みました




チェーン付きのスプロケットリムーバーを用意します
これも色々なメーカーから出ています 主に厚歯用、薄歯用に別れ
薄歯用は スプロケットの段数に依りチェーンの厚さも変ります
出来るなら 自分が使っているスプロケットに応じた物を用意するのが
好ましい工具です






工具のチェーンをスプロケットに掛けます 進行方向へ力が
掛かる様に工具を使います フリーが空転しない方向です




モンキーレンチを使います 大きさは 250~300 程度は
必要です






ロックリング用工具にモンキーレンチを掛けます
今回の状態で緩める方向に使う時は アゴの動かない方を
上に使います これが正しい使い方です





ロックリングを緩めます 双方の手を下方向へ押し下げます 急にネジが緩むと
スポークと工具の間に指を挟む事も有りますから 充分注意して下さい




力が要るのは最初だけです 常に整備された自転車なら
以降は手でロックリングを緩める事が出来ます






フリーホイールからロックリングを外しました




ロックリングはハブに組み込まれた フリーの内側に
ねじ込まれています これから歯を外します






トップギア ~ 2ed ギアと外して行きます 各ギアはフリー本体に
はめ込んでいるだけで、外側へ引っ張れば抜けます






3ed 辺りから スペーサーが使われています 10速用です




何枚かが固定された物が最後です Dura-Ace は 3枚ですが
これはグレードに依り異なります






このハブにはフリーとローギアの間にスペーサーが使われています
それも外しました これで全てです






ホイールの組み換えをする時 今回の様にスプロケットを
外す場合は今のタイミングです スポークをばらしてからでは
作業がやり難くなります





ホイールの組み換え作業 する事は色々と有りますね このホイールにはソルダリングもしています
次はその結線の切り取りやチューブラータイヤを外します どうぞ次回もお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイールの組替え 準備 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え スポークの結線を切る 】 - Kinoの自転車日記

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ホイールの組替え 準備

2022-06-29 20:04:19 | ホイール 組み替え
自転車のホイールを組替えます 手組みのチューブラーホイールを分解し
リムを新しい物に交換します まずその準備を行います





私のロードレーサーです 最近こちらに乗っていないのはリアホイールに不具合が有り
リムが割れています これに気が付いたのは 1年前で直ぐに部品を調達したのですが
組替える事なく 1年が経とうとしています




リアホイールを外しました 一般的に手組みと呼ばれるもので
私が 10年位前に組んでいます






リムは ARAYA ADX-1 エアロ1 と呼ばれるアラヤの名器です
距離も含めホイールを苛める様な使い方もしていないのに
ニップル穴にヒビが入ると言う 不思議な事が起こりました






倉庫に保管してある MAVIC Ksyriumu を仮に装着しておきます






スプロケットは付けず 変速機をロー側に送り
フリーボディにチェーンを掛けておきます




ホイールが完成するまで自転車は天井に吊っておきます




ここからホイールを組替える為の用意をします




そうそう



自転車小屋の整備テーブルの横にステッカーを貼りました
カツリーズサイクル&デザインの成田さんが 先日お越しに
なった時、ここに貼っておけば~ と言って下さいました






NIPPO ヴィーニ ファンティーニ・エウローパオヴィーニ
2018年のチームですね これも成田さんのデザインです





ホイールの組み換え ホイールを分解しますが まずこのスプロケットを外します
その様子は次回にご紹介させて頂きます 次回もどうぞお付き合い下さい

次の作業 【 ホイール組替え スプロケットを外す 】 - Kinoの自転車日記

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DelaTRAIL + Dela Dry 併用 その後

2022-06-28 20:00:47 | 自転車整備 チェーン
自転車用のチェーンオイル Dela TRAIL デラ トレイルと オイルレス潤滑剤 Dela Dry デラ ドライを
併用し使っています 一度は使用感をご紹介しましたが その後の様子をご覧頂きます





最近はこの自転車に良く乗っています ご紹介している潤滑剤は兵庫県姫路市に本社を置く
ジェイマックス(株)製造 代理店は老舗の問屋さん名古屋市の(株)フカヤさんです
それぞれが評判の良い潤滑剤ですがそれを併用して 使っています






この発想は自転車競技の試合で使う時には少しでも
良い状態のチェーンで臨みたいと言う考えが有り
その為に試しています




今日は風が強い中 25km 程度走って来ました
脚は張っています





チェーンはインナーに入っています Campagnolo RECORD Ⅲ型 PCD151 歯数 52×47T を使っています
走行感はオイルアップ直後の時と同じ様に、走って軽い潤滑剤で金属音も無く 不快感の無い商品です






前回の走行から述べ 40km チェーンの汚れはこの程度です
何度も紹介させて頂いていますが Dela TRAIL は走行中に
チェーンの内部をクリーニングし それを外部に排出する
性格が有るため この黒い汚れはその効果だと案内されています




チェーンのオイルは他の物でも 驚く程黒くなる奴も有ります
オイルに配合された材料でその様な事も起こるのだと思います
それを我慢出来るかどうかは人に依るところでしょうね





紫陽花が綺麗に咲き誇っていました 青い紫陽花の花言葉は辛抱強い愛情だそうです
今回私が試している潤滑剤の使い方は 試合での決戦用をイメージしています
経済的に許されるなら常用すれば良いですが 日頃から同様に使うには少し高価な潤滑剤かも分りません

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自転車整備台 製作 工具棚を作り完成

2022-06-27 20:26:18 | 製作・加工
自転車のメンテナンススタンドは色々な物が販売されていますが
使い易く 持ち運びのし易い物を作っています





今回の整備台は後輩の自転車競技者から 部材の持込で製作を依頼されました
最近の全日本クラスの大会ではナショナルチームのメカニック等もこの様な物を使っています
市販品では無いので それぞれが工夫しています 前回までに基本部分は出来上がっています
もう少し手を加えたら完成です






この整備台の要の部分です 自転車の保持は MINOURA の
市販品スタンドに手を加えて使っています






スタンドの脚は曲げ加工し 取り付け部は知恵を絞った部分で
ナットにタップを建てたり溶接したりの加工を施し
5mm のボルトを緩める事でスタンドの脱着が出来ます




自転車を正立させ腰の高さで 整備が出来るメンテ台ですが
ここに工具類を整理出来る様に考えます






整備台の足元に 2本のアングルバーを据えていますが
組み立て棚を作る為の 市販品を用意しそれを
切断して使っています取り外しも可能です






アングルの切断面は面取りをし 錆止めをスプレーします






今日のメインの仕事、工具置き場を作ります 12mm の
構造用コンパネです 倉庫にこれが有ったので使います
必要な大きさにカットします




このコンパネは表面の手触りが荒いので オービタルサンダーで
表面を良く研磨します






15mm 角の紐を用意しました これを使います






先程用意したコンパネの周囲に 寸法切りした紐を
木工ボンドとコーススレッドで取り付けます






用意出来た木製棚を 整備台の足元に置きます
特に固定はしていません






棚の周囲の紐はこんな感じです 小さな部品を置いた際の
落下防止程度に付けています






私が用意している遠征用の工具ボックスを置いてみました
製作依頼者の工具箱の大きさを聞いてそれに合せています
これで完成です






ロードレーサーを試しに置いてみましたが大丈夫でした
これにも使えます





このタイプの整備台は特に前ギアを交換する時に腰の負担が少なくて良いと言っています
完成後直ぐに引き渡しましたが、聞いていた希望は全てクリアしていた様で良かったです
また何処かの試合会場で見て頂けるかも分りません 製作時間は三日でした





画像が届きました

メンテ台を引渡し後 早速トラック競技大会の会場で使っている画像を送ってくれました
1台用の後部型スタンドを使うのが難しい Cervélo が乗っています これが使えれば大丈夫

前回の作業 【 自転車整備台 製作 前輪振れ止 】 - Kinoの自転車日記

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自転車整備台 製作 前輪振れ止

2022-06-26 20:00:39 | 製作・加工
製作依頼を請けた自転車整備台 メンテナンススタンドは色々と販売されていますが
用途に応じた使い易い物を作ります





後輩の自転車競技者から部材の持ち込みで製作依頼された メンテナンススタンドを作っています
部品をポン付けで出来る物では無く 使い易く、運搬がし易いものにして行くつもりです








すでに作業は進め 自転車は整備台の上に乗せる事は出来ます
ただこの状態では前輪が自由に動き 整備台から落ちる事も
考えられます ここには別の工作が必要です






自転車をセットした時、後輪の位置は決まっています
その位置を前輪部分に罫書きました






使う部材は新しい物は出来るだけ買わず 在庫が有る物で
済ませるつもりでいます




一部工作する部分の黒い緩衝材を捲りました 糊が残ったので
有機溶剤で拭き取っておきます






厚さが 15mm のコンパネを用意し 必要な大きさに切断し
サンダーで角や表面を研磨しておきます




木材を先程準備した整備台に固定します






整備台を天地逆にして 固定部分を墨出しします






固定にはビスを使うので 鉄キリで下穴を開けます








下穴部分にビスを使い 表の木材を固定しました




木材はしっかりと取り付きました






コンパネだけでは高さが足りないので 在庫が有った
25mm のアングル材をカットします アルミ製です






カットしたアングルに 4mm の穴を開けます




穴に残ったバリを 大きめの鉄キリを使い面取りします






アングルの切断面の処理と 角は大きめに面取りをしています
コンパネにアングルを固定します






使うのは ステンレスビス 4×12mm 下穴キリでコンパネに
下穴を開けておきます






前輪の振れ止です 実際整備台の上で前輪を振ると
それを止めるには 45mm の高さが欲しかったのですが
そのサイズのアングルは結構高価なので、今回の方法で
施工しました








自転車を乗せてみましたがこれで安定しました このタイプの
メンテ台では前輪の振れ止は大切です





これで前輪が固定されたので 安全に整備作業が出来ます ここからもう少し
手を加えて完成にします 次の課題は遠征用の工具ボックスをどうするか・・
次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 自転車整備台 製作 溶接 】

次回の作業 【 自転車整備台 製作 工具棚を作り完成 】

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