Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

名も無い 振れ取り台

2022-09-30 20:05:07 | メンテ 用品
自転車のホイールの整備に使う振れ取り台です 多くの商品が有りますが
今回新たに廉価な物を購入しました どの様な物かどうぞご覧下さい





折り畳み式の振れ取台です タイトルに名も無いと書きましたが net shop では
メーカーやブランド名も書かれていませんでした ただ同様の商品を検索すると
多くの shop から様々なブランド名で出ています






折り畳まれた状態でダンボール箱に入った物が
届きました








届いた箱が想像していたより かなり小さかったので
寸法を測っておきます 53x29x6cm 重量も軽いです






ホイールの振れを取る時に リムに近付け 音や目視で
作業を進める部分です






ここは天振れ 縦振れを調整する時に使う部分です
ネジを緩める事で 任意の場所に動かせます






ここは横振れを調整する時に使いますが ネジではなく
金属棒が差し込んであるだけです 適度な抵抗が有ります






今迄紹介した部分は 任意の角度に調整出来ます






取り付けステーも自由に動きます これらを調整する事で
リムに対して理想の場所、角度にセット出来ます ここは
充分評価出来ます






ホイールの装着部分です 内寸を測ると 115mm 有ります
随分中途半端な寸法です






ホイール装着部は固定ネジを緩める事で 回転させる事が出来ます






180度回転させると 先程のオフセットされた装着部が
ストレート側に変ります これで内寸が広くなりました






内寸は 155mm 有ります こんなホイールは有るのでしょうか






実際にホイールをセットしてみます




振れ取台は先程の 155mm の方にしてあります






ロード用のハブ巾 130mm のホイールを装着してみました
当たり前の事ですが 上手く取り付きません




装着部分を逆にし 内寸が 115mm の方にセットしました




これは想定していませんでしたが 振れ取台のアームを
含めた部分が広がり ホイールを銜えさせる事が出来ました






全く違和感無しに装着出来ています




フロントホイールです ハブ巾は 100mm です






当然ですが振れ取台が広過ぎます




ただ 先程拡げる事が出来たので 逆に狭くする事も
出来るかも解りません






手で握ってみると結構しわります






100mm 巾の狭いホイールはクイックシャフトや
ハブナットで締め付ける事で問題なく使えます






振れ取り作業で無くてはならない部分です 横振れも
縦振れも 作業をする為の機能は問題有りません




振れ取り台が無くても工夫すれば作業が出来ないわけでは
有りません でもそれは、あくまで簡易的な作業です
この程度のものでも用意しておくと作業効率、精度が
凄く上がります






私はすでに使い慣れた道具が有るので 今回の振れ取り台は
違う目的、リムセメントの塗布用に使おうかと思っています





今回の振れ取台は届くまでどの様な物か解らず 幾らか改良が必要かとも思っていました
でも実物は 折り畳みが簡単で保管場所も取らず ホイールもしっかり装着出来るので
価格も考慮すると 五重マルです 完全に一緒か判断出来ませんが 良く似た商品は
3500円(税込)~ 8000円(税込)程度の差が有ります 私は一番安価な Shop から
購入しました それがご覧頂いた商品です

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MAVIC HELIUM スポークテンション

2022-09-29 20:01:36 | ホイール
マビックのチューブラーホイール HELIUM ヘリウムの整備を行っています
今回は現在どの程度スポークが張られているのか テンションメーターを使い
計測してみます どうぞご覧下さい





MAVIC HELIUM 軽量ホイールとして人気が有ったホイールですが おそらく 1996年
くらいに製造された物だと思います




今回このホイールを整備するにあたり どの程度
スポークが張られているのか確認してみます






使う道具は Park Tool TM-1 ごく簡単な構造の道具で
数値が信用出来ないとの声も有りますが 私が用意
している物は 代理店で校正して貰っています






TM-1 本体と 色鮮やかな物は測った数値を張力 kgf に
置き換える換算表  これが無ければただの玩具になって
しまいます それとスポークの外径を測るゲージがセットです






マビック ヘリウムの資料では フロント 650g リア 850g
の重量 使用空気圧は MAX 8BAR 110PSI MIN 5BAR
70PSI の記述が有ります




リアホイールの左側 反フリー側から始めます






スポークの太さをゲージで確認すると 太さは 1.8mm
材質はスチールで形状はラウンドです






ノギスが有るならこれで測る方が間違いは有りません
同じく 1.8mm を指しています






計測場所はスポークの中心で行います




スポークを銜える部分です






道具のグリップを握り 測定支にスポークをセットし
グリップをゆっくりと離します






そして測定支とは逆にあるポインターが指した数字を
読み取ります




白いポインターの先は 12 と読み取れます
これを今回はノートに記入して行きます






それでは右側 フリー側を同じ様に計測して行きます
28穴の フリー側 4本組タンジェント イタリアン方向です
反フリー側はラジアルで組んであります




今回はバルブ穴を基準に左右同じ場所から測り始めました






前輪も同様に進めます 26穴のラジアル組です






それぞれをノートに書き写しています 数字の羅列になりますが
それぞれを貼ってみます






後輪と前輪の左側と右側
左の数値がメーターが示した数字で 単位の無いただの数字です
その右側は換算表で照らした数字で 単位は張力の kgf です
この単位はどのテンションメーターで測っても 同じ数値になるはずで
人と話すときに共有出来る数値です

後輪左側はテンションが低く 換算表に載っていませんでした ですから
これは人に話しても相手が理解出来ない数字です






これは MAVIC の COSMIC ELITE やはり 4年程前に
テンションを測っています




これは W/O のホイールでした






こちらは道具が示した数字しか書いていませんが
見事な数字のバラツキ これには少し驚きました 
それでもホイールは振れていなかったのです




今回は普段あまりやらない様な事をしてみました





このホイールはどの様な使われ方をしていたのか全く解らないのですが
回転部分はまずまずなんですが それ以外あまり良い状態では有りません
次は振れ取りとセンター出しを行ってみましょう 次回もお付き合い下さい

前回の作業 【 MAVIC HELIUM ホイールを洗浄する 】

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MAVIC HELIUM ホイールを洗浄する

2022-09-28 20:03:35 | ホイール
MAVIC HELIUM マビックのチューブラーホイール ヘリウムの整備をしています
今回は洗浄し汚れを落としてやります 作業風景をどうぞご覧下さい





赤いアルマイト加工がされた MAVIC のホイール HELIUM です 発売当時は完組み軽量として
人気が有ったそうです 今回はこれを洗浄します






当時の取扱い説明書がそのまま残っています
この印刷物の裏面に 09/96 の印刷があります
1996年と言う事でしょうか 確かにその頃の
ホイールだった気がしますが これは確信が
有りません すみません






場所を移して洗います 自転車を洗車する時と同様の
道具を用意しています






油汚れに使う Wako's のフィルタークリーナーを
必要量容器に入れました 廃番になって久しいですが
まだ一缶有ります




このクリーナーには刷毛を使います






フリーとハブの油汚れ部分にクリーナーを塗りました
フリーの回転部分にはあまり使いたくは無いですが
今回はここも分解する予定なので良いでしょう






クリーナーは水で洗い流します 充分な水量を使えば
中和するそうです






ホイール全体を洗います 使う洗剤は Simple Green
メーカーの案内には環境に優しいと書かれています
手にも優しく泡切れも良い洗剤です






今回はやや濃い目に希釈しました 洗うブラシ等は自分が
使い易い物を選んでいます




この辺りは歯ブラシも使っています




ニップル周りやタイヤの接着面はやや大きな洗車ブラシで






スポークやハブ胴はスポンジで・・ 全体を良く洗い
後は放水して完了です




タイヤも付いていないホイールですから それ程
時間も掛かっていません 準備~片付けまでで
1時間くらいです





自転車小屋へ帰って来ました 良く乾燥させてから次の作業へ移りましょう
次は 振れ取りの予定です どうぞ次回もお付き合い下さい

前回の作業 【 MAVIC HELIUM リムセメントの除去 】

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MAVIC HELIUM リムセメントの除去

2022-09-27 20:04:35 | ホイール
MAVIC マビックのチューブラーホイール HELIUM ヘリウム 発売当時は完組み軽量ホイールとして
人気が有ったと思います このホイールの整備を行います





MAVIC の赤いホイールバッグです 最近は珍しくなくなりましたが このバッグは便利ですね
少し古いホイールがバッグに入り届きました




MAVIC HELIUM チューブラーホイールです
同じシリーズの W/O のホイールが 10数年前
手元に有りましたが もう処分して持っていません




かなり古いホイールですので どの様な使われ方を
していたのかも分りません 良く観察しながら一連の
整備をしてやります




シールドベアリングが使われた回転部分 フリーはシマノ用が
付いています 8s~10s のカセットが使えます






リムの内側には色々なシールが貼ってあります




チューブラーホイール リムセメントが使われています
まず最初にこれの除去、掃除を行いましょう




振れ取台にセットして作業を進めます






ホイールが届くまで タイヤ接着面の状態が良く解らず
セメントの状態に依っては塗料の剥離剤を使うつもりで
用意をしていました






でも今回の状態であれば アセトンでやってみます






おしぼりのタオルを用意し これで拭き取ります
アセトンは充分な量を含ませます






ニップル穴の 2~3 スパンずつ拭き取って行きます
全体を拭き終わりました






後輪は終わらせました この位 綺麗になれば良いでしょう




時間を置かずに前輪に掛かります タオルのアセトンが乾くと
タオルがカチカチになります






タオルの綺麗な所を選びながら ひたすら拭き取って行きます
完了です 前後で 90分程度の仕事です




アセトンは蒸発するのも早いので タオルに充分浸しても
それで 2~3 スパン拭き取るのがやっとです 使った量は
300cc くらいでしょうか





ホイールを洗浄して濡らす前に溶剤を使いました 作業を進めながら 他の部分も
観察しましたがそれ程褒めれた状態では有りません 年数を考えると相応と言う
処でしょうか この後も整備を続け、少しでも良くしてやります

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リムセメント プライマーを作る

2022-09-25 20:12:24 | ホイール
チューブラーホイールにタイヤを貼る為のリムセメントですが 少し粘度を調整し
プライマーとして使える物を用意します





チューブラータイヤを貼る為のリムセメントです これは開封して使っている間に
粘度が増して来ます 混合されている溶剤が揮発するのでしょうね 今回は粘度を
調整しかなり柔らかいリムセメントを作ります






残り少なくなったリムセメントを一つの缶にまとめます






リムセメントにラッカーシンナーを足しました
攪拌する為にスポークを使います リムセメントには
便利です






攪拌しながら粘度も確かめます 使う場面に依っては
シャブシャブでも良いくらいですが 適度に粘度は残して
おきます




今迄に使っていた容器が汚れて来たので 新しくしました
使い途は 新しくベッドを作る時の初回に使うと綺麗な
接着面が出来ます その上にベッドを作ると良いですね






ベッドを作る時の下地なら この様な感じで使えれば
良いのじゃないでしょうか





一缶この様なものを用意しておくと少し残ったチューブのセメントも 無駄無く使えます
貼りっ放しのタイヤを剥がした時 リムセメントの状態が良く無い場合でも ある程度なら
緩めてやる事も出来ます 色々と便利に使っています

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